カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

急に盛り上がるだけでは…

2008-01-31 | 時事
 終わったからいうのだが、元ハンド部でした。「そういう人がたくさんテレビに出てるよ」とつれあいも言っていたので、やっている人はやってたんだ、という当たり前の話である。元水球部だとか元(アイスで無い)ホッケー部だとかいう人だってそれなりにいるだろう。立場としては同じようなものだ(と、思う)。
 中東のお陰で注目を集めるというのは、残念以前に既にスポーツですらない。政治というものが代理戦争であるというのは、国際上しかたの無いことなのだろうか。オリンピックに不参加する場合もあるから、国際スポーツはスポーツ以前にやはり政治的であるということなのであろう。
 しかしながらハンドボールというのは観戦する分にはめっぽう面白い競技で、ちょっとの流れで逆転があったりして、なかなかスリリングである。ボールを使った格闘技とも言われていて、チャージも多く怪我も多い。展開が速すぎて笛が鳴っても一瞬何の反則か分からないという場合もある。僕は脳震盪を起こしたままプレーしていて、しばらく記憶を失ったまま動いていた経験がある。多くの仲間が同じようなことを言っていたので、確かに格闘技のようなものである。
 審判の判定は相性のようなものがあって、けっこう人によってジャッジが違う。中東の笛以前にそういう側面があるせいで、審判の判定程度によってはプレースタイルに微妙に修正をかけたりする。そういう意味ではルールとしてまだ途上にあるスポーツなのかもしれない。
 さて、そういう僕でも、久しぶりに試合を見た。全日本の試合は年に一度決勝だけNHKで放映されるが、それ以外で中継されているというのは記憶に無い。日本には大同特殊鋼の蒲生というサッカー界における釜本さんのような偉大な選手がいたが、今はどうしているだろう。他に湧永製薬とか大崎電気という会社は、ハンドボールを知る人間にとって大変にメジャーな会社である。
 つれあいも息子も「ハンドボールは体育館でするの?」と面白がっていたが、これも説明が難しい。確かに多くの場合外で試合することが多かったけれど、春の大会などは体育館でやったりしていた。外だと松脂が使えるが、体育館だと両面テープである、というのはやっていた人には分かる話だ。体育館だと汗で滑る場合があるので、大きな大会だとモップ部隊が控えていたりする。
 背の高い方が確かに有利だとはいえるが、日本のエースの選手みたいに極端にジャンプ力があったり、三歩まで歩けるので細かいフェイントをかけて間に体を割り込ませることも考えると、オフェンスにおいては小さい人もけっこういる。選手交代は何度でも出来るので、オフェンスとディフェンスで選手を交代させたりする場合がある。しかし、一点づつしか点がはいらないので、速攻で得点されるのが一番痛い。ゴールの後ろのスペースが狭い環境はすぐにコートにボールが戻ってくるので、したがって点が入りやすかったりする。45度の選手が直接シュート体勢に入ると、ディフェンスのサイドの選手は速攻に備えてダッシュをかけたりする。そういう駆け引きも面白いのだが、今回はパス一本で決まるという場面は見られなかった。まるでアメリカンフットボールみたいな縦一本のロングパスを受けてのランニングで得点が決まると、けっこう盛り上がって楽しいものである。
 結果としては残念だったが、やはり韓国のキャプテンの動きが素晴らしかった。ここぞという時のポイントで確実に得点できたというところが、やはり日本より韓国が一枚上手であると感じたところである。お互いミスは痛いのだが、そういう部分をどのように補えるかという部分にも違いがあったようである。そういうところはやはり何か精神力の違いというか、微妙な力の差が出ているのではないかとも思う。さらに欧州との力の差は大きいので、事実上オリンピックの夢は断たれたといえるので、この敗北はかなり大きいと思う。結局は一時的なものに終わりそうで、将来性という意味でもかなり残念な結果であった。

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