カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

道に迷う

2007-02-16 | 雑記

 用があって八女近辺へ行ってきた。
 道に迷ってうろうろ。電話でなんども場所を詳しく聞くのだが、説明を受ければ受けるほどよく分からなくなる感じだ。相手はご高齢の人だし、どうも要領を得ない。そこからはすぐですよ、とはおっしゃるが、どこの道から入るのか、目印とかを教えて欲しいのだが、坂道であるとか、道が狭いだとかいうことばかり強調される。これじゃらちがあかないと判断し、いったん電話を断念する。
 仕方がないので、地名番地などを詳しく確認して、ガソリンスタンドの店員さんに聞いてみる。しかし若い店員さんで分からないらしい。スタンドでタイヤの空気を入れていた別のお客さんがこのやり取りを聞きつけて代わりに教えてくれる。道に乗り出して教えてくれるのでなんとなく危なっかしい。
 やっと問題の通りを突き止めたらしい(と思った)。確かに狭いことは分かったが、聞き出していた特長らしいものはほとんど見当たらない。不思議な説明であったものだと思う。まだ多少不安をかかえながら車で坂道を上ってゆくと、なんとなくこちらを見ているようなおばさんが歩いてきていた。道を聞いてみると、迎えに来た電話の主の奥さんだった。
 車に乗ってもらって案内どおりに道を行くのだが、古い住宅街でどこをどういったものかよくわからない。電話で説明が難しかった訳である。何年後かににもう一度いって来いといわれたら、恐らくかなり難しいのではないだろうか。

 実は僕の職場も初めての人にはよく分からない場所らしい。複雑な通りが多いなどということはぜんぜんないのだが、単純であっても分かりづらいものらしい。確かに山の中なので目印に乏しい。道を間違っていなくても、途中で不安になってしきりに電話してくる人もいる。辛抱が足りないのではないだろうか。
 しかし道を間違うと厄介な場所でもある。国道から5,6分以上かかってもつかないのであれば間違っているのだが、10分も無視して車を走らせると、下手をすると抜け出すのに40分は要するような山中の旅になる可能性がある。
 実際にそういう人が過去にはあって、とにかく困って今度はどんどん下っていくと、隣の県の町に下りてしまったそうだ。迎えにいこうにも遠すぎる。来た道が分からなくなるぐらい山道は難しい。登山であったら、生命も危険である。
 求人募集をしていたら、「途中で道が分からなくなり、就職をあきらめます」という電話がかかってきたこともある。そういう場所には就職したくないという小言であったのだろう。ウチにたどり着けなくてなによりの人だと思う。分かりにくい道は、人を選別しているのであろう。
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