カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

朝食を食べる問題はどっち?

2015-07-27 | 

 学生時代にはよく聞いたものだが、朝食を食べない人というのは結構身の回りにいるようだ。いろいろ理由はあるようだけれど、まあ、習慣ということが一番多そうである。
 子供の関係者、というか教育の現場などでは結構激しく言われることは、とにかく朝食を食べさせろ、という。年齢にもよるだろうが、子供の発育という観点と、午前中の学習意欲などと関連付けられている場合が多い。しかし、これは結局教育現場からの親への教育という面が一番強いようだとは感じていた。生活習慣に教育が介入するというのは、要するに不信感である。朝食を抜かせるような家庭というのが、その主たるターゲットだったということだろう。まあ、議論はあろうが、普通なら本来どうでもいいことだから。たとえ子供にいいことであっても、朝食を食べなくて優秀な子供ならいくらでもいるだろう。
 朝食を食べることはそのようにして、体にいいとか生活習慣上いいことという洗脳がある程度あるということだ。信者も多いし、そう簡単には揺るがない牙城だろう。まあ、実際には午前中に活動する人の多くは、朝食をとって栄養を補給した方が合理的であるのは確かだろう。食事をとることで脳が活性化するのは、実験的にも明らかだという。実感としていいのなら、そうすればいいというだけの話である。
 ところでやはり、朝食を抜くことが健康には良いと力説されることもある。特に奇抜な意見ということではなく、実践して健康という人もおられるようだ。長生きの秘訣であるとか、まあ、怪しいのは怪しいけれど、力説のあまり声が大きくなってしまうのかもしれない。実際に朝食を食べる人と食べない人との比較にあいまいさが残っている面は科学的とは言えないまでも、現代のような飽食の時代の方が異常であるというのは、それなりに説得力はある。人体にとっては、ある程度の飢餓というのが、かえって体にはいい場合もあるらしい。長寿と関係のあるといわれるサーチュイン遺伝子も、飢餓によって活動を始めることが分かっている。マウスの実験などでも、ある程度の食事の制限のある方が、認知能力なども高まるそうだ。さらに攻撃性も弱まり、毛並みも良く長生きする。人間が一緒だとは必ずしも言えないが、似たような人体実験の報告もあり、実践されている人もいるようだ。
 子供にいいことと大人にいいこととの違いもあるだろうし、さらにはっきりと個人差にも違いは大きいだろう。どちらが完全に正しいのだということではなくて、選択の問題である。あまりの飢餓や、栄養不良を放置するのでなければ、朝食くらいは食べても食べなくてもどちらでも好きにしたらいいのである。
 ということなんだが、経験上の実感としては、若いころには比較的朝食を抜く人の方が多かったように思うし(おそらく朝が弱いせいだろう)、しかし社会人になり一定のリズムの中で、朝食をとるように習慣づいた人も多くなるという感じだろうか。しかしながら二日酔いだとか、やはり少し食べ過ぎて胃がもたれるような場合など、適当に抜いたりすることの方が自然という感じだろうか。朝方の人と夜型の人もいるだろうし、無理にスタイル化することの方が、ストレスが多いのではあるまいか。
 僕は胃腸が弱いので、朝を食べておいた方が楽である。食いしん坊というのもあるだろうけど、どちらかというと比較的朝方だし、目覚めてすぐ食べることが多い。結局は、個人的な問題なのである。
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