裸の島
2011-09-19 | 映画
裸の島/新藤兼人監督
ほとんどサイレント映画。ひたすら水を天秤棒で運んでいる。坂道を登ったりして本当に大変そうだ。まあ、よくやるなあ、という感じ。雨の降る日もあるようだし、雨水をためる工夫をすべきじゃなかろうか。
島で生きるという厳しさと、現代社会の狭間にある境界の中で家族の楽しみのようなものも描いている。食うのも大変だが、現金の乏しい生活も大変だ。船で渡ればそのような暮らしがあるが、しかし土地の問題だろうか、島に執着してあえて厳しい生活をしているようにも見える。そうしなければならない理由というのが今一つ分からないが、そういうつらさを背負ってなお、諦めることで活路をみるという、逆説的な絶望感がある。長男を失い未来への希望さえ失いかけたように見えるが、この土地でしか生きられない宿命的なものに耐えるより他に道が無いということなのだろうか。これだけのことに耐えられる人間なら、もう少し活路を見出すこともできそうにやはり思えてしまって、なんだかなあ、という気分になった。
しかしまあ、水は大切だということを教えるには、いい教育にはなるのかもしれない。またはお手伝いを良くする子供の見本とか。色々言ったが妙な面白さもある映画で、ついつい見入ってしまった。つらい毎日かもしれないが邪悪なものはあんまりなくて、それはひょっとすると生きていくにはいいのかもしれない。僕にはまっぴらごめんだけれども。
ほとんどサイレント映画。ひたすら水を天秤棒で運んでいる。坂道を登ったりして本当に大変そうだ。まあ、よくやるなあ、という感じ。雨の降る日もあるようだし、雨水をためる工夫をすべきじゃなかろうか。
島で生きるという厳しさと、現代社会の狭間にある境界の中で家族の楽しみのようなものも描いている。食うのも大変だが、現金の乏しい生活も大変だ。船で渡ればそのような暮らしがあるが、しかし土地の問題だろうか、島に執着してあえて厳しい生活をしているようにも見える。そうしなければならない理由というのが今一つ分からないが、そういうつらさを背負ってなお、諦めることで活路をみるという、逆説的な絶望感がある。長男を失い未来への希望さえ失いかけたように見えるが、この土地でしか生きられない宿命的なものに耐えるより他に道が無いということなのだろうか。これだけのことに耐えられる人間なら、もう少し活路を見出すこともできそうにやはり思えてしまって、なんだかなあ、という気分になった。
しかしまあ、水は大切だということを教えるには、いい教育にはなるのかもしれない。またはお手伝いを良くする子供の見本とか。色々言ったが妙な面白さもある映画で、ついつい見入ってしまった。つらい毎日かもしれないが邪悪なものはあんまりなくて、それはひょっとすると生きていくにはいいのかもしれない。僕にはまっぴらごめんだけれども。