カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

腑に落ちて気持ちいい

2007-03-30 | 雑記

 仕事の関係で福岡方面。連絡の都合がつかず出発が遅れ、結局昼前に到着。午後から用ができたといわれていたのでとりもなおさず行ったのだが、昼食が用意されていた。また、午後からの用事は、もういいそうである。ご配慮に申し訳なく思うが、ちょっと戸惑う。最初は午後に行く予定であったのだが、用があるといわれ、それでは早くにと準備をしていたのに連絡が取れなかった。結果がすべてだが、日を改めるべきだったかもしれない。むしろどうも話が通じないもどかしさを感じる。先方のほうが早く会いたがっていたようなので強引に日取りを決めたのだが、違う意図だったのだろうか。何とか昼時を避けたいとこちらは配慮していたつもりだったが、先方はどうしても昼時に来るように配慮したように考えられないではない。いや、考えすぎだろうか。
 話のほうは、むつかしいながらもとりあえずは済ませることができた。相手の話にかなり疑問を感じる部分は残ったが、立場が違うので差し挟んで意見をいうことは控えた。特に相手方が相談している方面の人の話がおかしいような気がする。ひょっとすると騙されているのではないか。僕らの業界から考えると、ちょっとありえない話で、再度相談されるようだが大丈夫なのかという気がする。結果的には上手くいかない気もしないではないが、こちらがそこまでしていいものか疑問も感じる。結果生じる金銭的な問題がある。僕の仕事の報酬としていただくわけにはいかない方面である。謝礼という方法がないではないだろうけれど、正直に言って欲しいわけではない。そういう浮いたような金は始末に困る。もらわない方が健全だ。しかし先方が騙される(とは厳密にいって限らないし)のを黙って見過ごすのは倫理問題ではないか。いろいろ悩むが、やはり手を出すべきではないだろうと判断した。僕が差し挟んで判断する筋ではないと思ったのである。ただ、連絡は下さるということなので、先方が判断する上で有用なアドバイスはできるかもしれない。

 帰りのサービスエリアでなんとなく見覚えがある人から声を掛けられる。親しげに話をされるので、うっかり名前を確認するタイミングを逸した。子供の行事の引率をされているようで、他にも何人もの人だかりがある。その回りから「どなた」と聞かれると僕の職場の名前を言われる。そうすると一同「ああ」といって会釈される。どうもウチの職場を知っている皆さんであるということはそれで判断できたが、回りの人は誰も知らない。困った。ウチがそんなに著名な事業所とは思えないから、社交辞令のようなものだろうか。子供達の着ているジャージに「長崎」の文字があるので、長崎方面の人なのだろうか。年齢的に同世代か少し上かという感じなのでJC関係かとも思うが、どうもピンとこない。話のタイミングを見て、逃げるようにその場を立ち去った。
 車の中でもそのことがずっと気にかかる。しかしどうしても思い出せない。知っている人であるということ以外、頭にもやが掛かったようにはっきりしない。車の中で他の話題で話をしながら、そのことが引っかかったまま気持ちが悪い。
 話題が地元の商店のことになり、どうもその客層が田舎くさく垢抜けない、という話になった。そこでピンときて思い出した。地元の料理屋の若主人であった。そこで思い出すのも失礼な話であるが、思い出したものは仕方がない。いつもは厨房にいてめったに顔を出さない上に白衣を着ている。普段着姿で見たことがないので思い出せなかったのである。彼の名誉のために言っておくが、そこの料理屋自体は品のよい京料理から地元食材を生かした垢抜けたセンスのあるものまで幅広い料理を手がけられている。味も評判がいい。ついでに言って奥さんもきれいな人である。
 それにしても思い出せて本当に良かった。名前を思い出せないのは知らないからで、そういえば相手も僕の職場名で僕のことを呼んでいたようである。理由が分かるといろんなことが連鎖して腑に落ちる。推理小説を読み終わったようなすがすがしさを感じた。
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