カワセミ側溝から (旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

ちょっと青い時代のことだけど   青い車

2018-02-19 | 読書

青い車/よしもとよしとも著(イーストプレス)

 漫画。たぶん成人向け。それなりの性描写があるから。しかしそれが特にエロとしては描かれていない。短編集でそれぞれ独立した話だけれど、一定の不思議なトーンはある。よく分からないが著者の他の作品にもそのようなものがあるのかもしれない。
 誰かが褒めていて買ったはずなのだが、それが誰だったかはやはり思い出せない。ずっと前から知っていたわけで無くて、それなりに最近のことだったはずなのに。
 でもまあ、なんとなくこれは、影響力はある漫画かもしれないとは思う。絵に才能があるとかそういうことでは無くて、なんとなく青春の思い出として、こんな気分はあるように感じるからだ。カッコ悪さもあるけど、でもカッコいい。気どっているけど、悟られないくらいは自意識を保っている。そんな感じでありながら、それなりにぶっ飛んでいる。分かられなくていいと思うし、しかし確実に分かるやつはいるだろうという確信がある。そうしてそのことに成功していることも分かっているのである。
 人の死があったり、時間軸が絡まっていたり、実際にタイムトラベルしたり、無茶苦茶なままで話が収斂さえしない。わざとシャレもダサかったりする。たぶん狙っているが、そういうしかなかった(科白として)という能動的な感じもする。読後感は、だからそんなに悪くない。それで人気があったのだろう。
 まあ僕の世代に近い話だったのだけど、僕が若いころに知らなかったのが悪かった。そういう青春像なのかもしれないな、と思った。もう僕らはこんな人間関係はつくれないし、それで成り立つのは非常に疲れる。要するに、若さには体力があった訳で、その体力のある人が力を抜いて頑張ったら、こうなるのではないだろうか。やっぱりなかなか良かったのかもしれません。
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