カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

結果は誰に聞くか、それが問題だ

2021-07-29 | 時事

 家に帰っておふくろに今日はどうだったかと聞くと、キツネみたいな顔した人だったけど、頑張ってよかったよ、とか。腋毛が少なかったけど、あれは男としてはどうかね、などという。何となく爆笑してしまうわけだが、だからと言ってそれが何だったのかは、結局妻に聞き直さないとわからない。まあ、会話の話題としてはありがたいのだが、いったいおふくろは何を見ているのだろうか? まあ、そういうのを相手に戦っているわけではないのだろうし、しかしそれが大会の本質かもしれない。僕としては、前の大会の後に生まれ、そうしてこの次は無いだろう。こういう感じを記憶にとどめ、楽しんでいこう。
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田舎娘のサクセス・ストーリー   タイピスト!

2021-07-29 | 映画

タイピスト!/レジス・ロワンサル監督

 田舎での縁談が嫌で飛び出してきた雑貨屋の娘は、あこがれの秘書の仕事に就こうとする。早いだけのタイプライターの技能をかわれ、一週間の使用期間を得るが、やはり秘書としてより、タイプライターの早打ち大会で勝つことを求められる。最初は僅差で敗れるが、特訓を積み、フランス大会で優勝し、国際大会への参加を勝ち取り、国民的なスターに上り詰めていくのだったが……。
 タイプライターの早打ち競技がそんなに盛り上がるものなのか、という疑問は置いておいて、しかし問題は綺麗な女優さんと多少偏屈な煙草ばっかり吸っている保険会社のボンボンの若者との恋の駆け引きである。最初から秘書の能力というより、女の魅力で採用したにもかかわらず、それをうまく肯定できずにタイプライターの競技のためと称し、束縛し虐める。しかし、女は田舎の生活に戻るのはまっぴらで、そんな変な男だが好かれていることを知っているので自然に恋に落ちるということになる。まだ時代が男女差別的なフランスの背景もあるようだし、女のあるべき価値観の中で、タイプライターを通じて努力していくしかないのである。まあ、適当に気が強く、かわいいのでいいのだろうが。
 何かひねりのようなものがあるのかな、という期待もあって観ていたが、ほとんどそんなこともなく物語はそのまま進んでそのまま終わる。ハリウッド作品ではないし、60年以上前のフランスなどの風俗がちりばめられていて、デザインがちょっとおしゃれな感じになっているのかもしれない。いわゆるレトロとして。タイプライターそのものが、そういう時代の象徴かもしれないし。俳優さんは二枚目なのかもしれないが、なんとなく横柄なうえに線が細くて魅力を感じられない。まあ、ジャン=ポール・ベルモンドみたいなのも過去にいたので、あちらの美的感覚はそんなかもしれないけど、日本人的にはちょっと変である。女優さんは時に目がうつろだが、まあ、かわいいかもしれない。日本の上映は、そのあたりの影響だろう。走っている車もかっこいいし、いろんな国の人もステレオタイプ的に偏見に満ちているし、分かりやすい演出とはいえるだろう。まあ、そこのあたりが物足りない一番の要因だけれど。
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