カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

売れない福島の米は全国に

2017-07-07 | 時事

 福島の米が売れないらしい。原因は当然風評被害。福島の米は全品放射性物質についての検査は行われており、基準値以上は一つもない。基準値以上が出たことも無い。売れないので安値で買いたたかれ、生産は4分の3まで減少。農家は、頑張れば頑張るだけ報われない状態だろう。
 しかしながらこれにも多少のカラクリがあって、アンケートなどを取ると、福島産の米を買って食べてもいいとする消費者は確実に増えている。ならば実際の売り上げが改善するかと言えば、そういうことは起きていない。なぜならば、お米を卸す問屋の方が、消費者が買わないのではないかと勝手に判断して、小売りの方へ卸さない実態があるという。そうするとコメがだぶつくので価格が下がる。その米を、今度は外食メーカーが買い付けるという図式が出来ているらしい。もともと福島の米は旨いので、外食産業で広く消費者の口に入っているということになる。安価で旨いコメは、このようにして福島産ということが隠された上で、全国に流通はしているというのだ。
 繰り返し福島を危険視した人々が、福島の米を流通させることに加担している。そういうい人が外食しているとは限らないが、選択して食べていいという人が食べられず、ひょっとして食べたくないと思っている人が知らず知らず食べる機会が増えているということは考えられる。もっとも福島の農家がこの状態で良好に生き残れることは無い。日本人のいじめ体質は、簡単に正されることは無いだろう。
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