カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

囲碁には気をつけろ

2012-05-07 | 雑記

 たぶんタモリだったと思うのだが、囲碁はやらないがテレビでずっと見てしまうというような事を言っていた。やはりそうなのかと安心したのは、実は僕もそうなのである。
 囲碁はやったことは無いし興味は無いと思うのだが、うっかり見てしまうとなんだか続けて見てしまう。それでだんだん見続けたせいで、以前は梅沢由香里のファンだった(今は吉原になっているらしい)。ファンだが彼女目当てに見続けている訳では無くて、白と黒が増えていくのが気になるのである。
 囲碁のルールは知らないから、今度はここに白が来るんじゃないか、などと予想するけれど、ほとんど外れる。当たり前である。そんなにして見ているのだから自然にルールを覚えてしまえるのではないかとぼんやり思っていたのだが、しかし本当は興味が無いので、やはりぜんぜん覚えたりしない。確かにそれくらい囲碁のルールというのはたぶん難しいのだろう。将棋は子供の頃に指したことがあるから同じようなものかもしれないとは思うが、白と黒しかないしひっくり返っても色が変わらないので、やっぱり大きく違うのかもしれないが。
 仕事関係で以前はよくしてくれた人に囲碁中毒の人がいて、熱心に勧められて囲碁のビデオとか本とかを頂いたことがあるのだが、やはり怖くて開いたり見たりはしなかった。その方は大変に人格者でよい人だったのだが、それとこれとは話が別である。いや、なかなか覚えられなくてとか何とか言って、いろいろとのらりくらりと交わしているうちに退職されて、今はどうされているか気に掛けない訳ではないが、やはりどこか安心している。
 そういう訳で、このまま見続けていくには何となくつらく思えるようになっていった。白黒が増えるのは囲碁の勝負なんだから仕方が無いが、それを見続ける義理なんて無いじゃないか。それで、ほとんど意味が無いから個人的に禁止令を出して見ないように心がけるようにした。僕だって忙しい時は忙しいのである(当たり前だ)。
 そうこうしているうちに月日は流れた。そして、今は何となく離脱に成功している自分に最近やっと気付いた。気付いたのはうっかり囲碁の場面をやはり見てしまったからである。さっとチャンネルを変えることが出来て、我ながらナイスであった。気になる前に見ないようにすると、それなりに効果があるらしい。
 恐らく白と黒が増えるというシンプルさが、美的に僕を捕えるのかもしれない。いや、美しいと思っている訳ではないのだが、そうやって増殖する不確定の模様が、やはり僕を捕えるのだろう。今後も囲碁には気をつけなければ、と思いながらチャンネルを変える毎日である。
コメント
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