NANA/大谷健太郎監督0609
実は宮崎あおいつながりで観たのである。結論から言うと、これもある意味でミスマッチなのではないか。もう少しバカな感じの方がよかったのだろうが、本当にバカになりきっていない感じなのだ。役を選ばずなんでもできるという器用さはあるんだけれど、やっぱりもう少ししっかり怒って周りが困惑するぐらいがちょうどいい。人を理解するより理解されるほうがいい。そういうけなげさを、僕は彼女に求めているのかもしれない。
さて、お話のほうだが、僕にはよく分からなかった。少女漫画は子供のころからよく読んでいたが、この話はよくわからない。本当に原作通りなんだろうか。読まずに批判するのはフェアじゃないので控えるが、今ひとつカタルシスがなかった。まあ、僕に共感されることを拒んでいるから一般的には共感をえられているのかもしれないけれど…。
愛憎めぐってもやっぱり好きだという感じは、別に悪い話ではない。そういう不条理とか諦めの悪さは人間的だ。しかし、それは自分だけが分かってない方が面白いと思う。追いかけている男がもう少し悪かったら、そのバカさ加減に感激したかもしれない。人には怒れといっていても、自分の方がもっとバカなんだということが、この話の大きな柱であろう。悪ぶっているけど、もっと自分の方が弱いというのが、この話の重要さではないか。
実際に中島美嘉は、化粧を落としていると、そのけなげさに驚くほどかわいらしさがあった。ああ、似合わないことをあえてやっているんだ、という発見が、この映画の一番の見所ではないか。しかし本当に自分の中の一番いいところは表に出せないのが、女心というものの面白さなのだろう。まあ、僕にとって関係ない女だからそれでいいんだけど、男はそういう女はしゃらくさいだけなんだけどね。少なくとも近くにこういう人がいないほうが、平和な毎日を送れる事だろうと思う。また、こういう過渡期を経て、少しずつ強くもなるというものだ。本当は女心というより幼さなんだということに気づくまで、もう少し時間が必要なんだろう。
それにしてもやっぱり歌が耳に残る。時代の勢いがあったのだろうと思う。内容がどうだというより、長めのプロモーションビデオなのかもしれない。
実は宮崎あおいつながりで観たのである。結論から言うと、これもある意味でミスマッチなのではないか。もう少しバカな感じの方がよかったのだろうが、本当にバカになりきっていない感じなのだ。役を選ばずなんでもできるという器用さはあるんだけれど、やっぱりもう少ししっかり怒って周りが困惑するぐらいがちょうどいい。人を理解するより理解されるほうがいい。そういうけなげさを、僕は彼女に求めているのかもしれない。
さて、お話のほうだが、僕にはよく分からなかった。少女漫画は子供のころからよく読んでいたが、この話はよくわからない。本当に原作通りなんだろうか。読まずに批判するのはフェアじゃないので控えるが、今ひとつカタルシスがなかった。まあ、僕に共感されることを拒んでいるから一般的には共感をえられているのかもしれないけれど…。
愛憎めぐってもやっぱり好きだという感じは、別に悪い話ではない。そういう不条理とか諦めの悪さは人間的だ。しかし、それは自分だけが分かってない方が面白いと思う。追いかけている男がもう少し悪かったら、そのバカさ加減に感激したかもしれない。人には怒れといっていても、自分の方がもっとバカなんだということが、この話の大きな柱であろう。悪ぶっているけど、もっと自分の方が弱いというのが、この話の重要さではないか。
実際に中島美嘉は、化粧を落としていると、そのけなげさに驚くほどかわいらしさがあった。ああ、似合わないことをあえてやっているんだ、という発見が、この映画の一番の見所ではないか。しかし本当に自分の中の一番いいところは表に出せないのが、女心というものの面白さなのだろう。まあ、僕にとって関係ない女だからそれでいいんだけど、男はそういう女はしゃらくさいだけなんだけどね。少なくとも近くにこういう人がいないほうが、平和な毎日を送れる事だろうと思う。また、こういう過渡期を経て、少しずつ強くもなるというものだ。本当は女心というより幼さなんだということに気づくまで、もう少し時間が必要なんだろう。
それにしてもやっぱり歌が耳に残る。時代の勢いがあったのだろうと思う。内容がどうだというより、長めのプロモーションビデオなのかもしれない。