画寫庵Progressive

松平惟光の写真日言己巾占。

い…いんへるの(ボリボリ)

2005年12月06日 | 西洋鏡・紙魚手帖

なんと諸星大二郎の代表作がいつの間にか映画化。

主演は阿部寛ですが、稗田礼次郎先生だと思わなければ
映画には合っておりました。
例のクライマックスのビジュアルはなかなか力が入っていて
(もともと、かなりCGでの絵作りに向いているシーンでもあるし)
「おらもつれてってくだせえ」の神戸浩の熱演も感動的なのですが
(つか神戸浩、そのまんまです。これ以上のキャスティングはないでしょう)
尺が足りないせいなのか別の話を組み合わせていて
それが脚本上でうまくかみ合っていないというか
その部分が何故か貞子とか出てきそうな演出スタイルで
(出てくるのは少年なのでむしろ「呪怨」ぽい?)
それがストーリーをブツ切りにしてしまうのが最大の欠点。

神父さんが原作のふくよかで温厚な感じが
ショックで変貌していく感じではなく、
最初から血走った清水紘治なのですが
これはこれでアリかなと。

あと、ぜずさまのあのセリフを声だけ三ツ矢雄二が
吹き替えていたのだけれど
なぜか「ぱらいそさいくんだ」になっていて気になる。
「ん」が余計…。

変にいじらず、そのままで、
短いエピソード2本立てに出来ればかなりいいものが
出来ていたのかも。
俳優陣がいいだけに残念。

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