Fedoraブログ

Linuxのディストリビューション、FedoraCoreに関して日々感じたことを綴っています。

久しぶりに買っちゃった

2006-09-19 01:21:16 | 日々不精進
Amazoncojp: 強盗紳士 本 モーリス・ルブラン堀口 大学

 最近はビジネス雑誌が多く、小説には手が出せない状態でした(時間的制約が大きい)。
しかも、ベルガリアード、マロリオンシリーズを読破したこともあり、他の小説に手を出す気にはならなかったのです。
残念ながら、同じくデイビット・エディングスの作品であるエレニア記を買う気にはなりませんでしたし。
主人公(聖騎士スパーホーク)が中年のオッサンというのは…ねぇ。

 そんな訳で暫く小説からは遠ざかっていた僕ですが、久しぶりに小説を衝動買いしました。
その名も「強盗紳士 -ルパン傑作集[IV]-」(新潮社文庫)。
少し前まで、アルセーヌ・ルパンもの(813や奇岩城等)を購入していたのですが、ここに来て復活。
今までとは違い、短編集なので短い時間で読めるというのも有り難いですね。

 まだ読破した訳ではないのですが、「アルセーヌ・ルパンの逮捕」、「ルパン獄中の余技」、「アルセーヌ・ルパンの脱獄」までの流れは面白い構成になっていますね。
ルブランお得意(というかルパンお得意?)の大どんでん返しもさることながら、皮肉たっぷりに全ての物事を掌握するルパンの手際ときたら…。
逮捕や投獄という警察の手柄は、全てルパンの予想の範囲内というか、全てルパンの仕掛けというか。
凡人は、芸術家の手の内で踊るしかないということでしょうか。

 「女王の首飾り」という短篇には驚きました。
アルセーヌ・ルパンの最初の盗みが語られるのですから。
ただその理由が、彼自身の趣味・娯楽のためだけではないというのがまた…彼らしいというか。
まぁその事件のせい(?)で、自分自身の天性に気付き、天下の大泥棒となる訳なのですが。


 …まだ時間も早いし、また読み進めようかな。
次は「ハートの七」というお話。
語り部の"僕"とアルセーヌ・ルパンとの関係が明かされる話っぽいです(未だ初めしか読んでいない)。
さてさて、今度はどんな冒険を垣間見ることが出来るのやら…。