Fedoraブログ

Linuxのディストリビューション、FedoraCoreに関して日々感じたことを綴っています。

砂漠の狂王

2006-02-20 16:10:49 | 日々不精進
Amazon.co.jp:砂漠の狂王―マロリオン物語〈2〉ハヤカワ文庫FT: 本

 「マロリオン物語2 砂漠の狂王」を購入しました。
以下はそのあらすじですが多少ネタバレを含むので、ご注意を。 (^^;


 前巻まで
懐妊したセ・ネドラの暗殺未遂、ブランドの殺害、そしてアローンに不和をもたらそうとしたのが熊神教であることを知ったガリオン。
ついにガリオンは熊神教に対し宣戦布告、密かに艦隊を建設していた熊神教のジャーヴィクショルムを攻め落とした。
だがまさにその時、ガリオンの心にリヴァにいる、セ・ネドラの悲痛な声がこだました。
「ガリオン、すぐに帰ってきて! 誰かが私達の赤ちゃんを盗んのよ!」

 ガリオンとセ・ネドラの誕生間もない息子であるゲランが、何者かによって誘拐された。
激怒するガリオンと、悲嘆にくれるセ・ネドラ。
ガリオンは<珠>の力を借りて、誘拐犯の足跡を追う。
その先には熊神教徒達がおり、彼らの指導者ウルフガーが赤子を誘拐したと告げた。
それを聞いたガリオンはただちに熊神教の本拠地、レオンへの侵攻を開始した。

 レオンを包囲攻撃し、最終的にウルフガーを拘束したガリオンとダーニク。
何も話そうとしないウルフガーの心を、エランドが読み出した。
それによると、ゲランの誘拐はウルフガーが企てたことではなく、ザンドラマスの仕業であろうとのことだった。
つまりガリオン達は偽の証拠を、ザンドラマスによってつかまされていたのだ。
そこに現れるベルディン。
彼はウルフガーの正体がマロリーのグロリムであること、本名はハラカンであること、そして彼がトラクの最後の弟子であるウルヴォンの弟子であることを告げた。
ハラカンは一瞬の隙を突いて逃げだし、ベルディンが後を追った。

 ケルの予言者シラディスが彼らの元を訪れた。
彼女はガリオンの新たな旅が始まったこと、それに同行する仲間を告げた。
また彼女の保護者であり、<物いわぬ男>トスもその仲間であることを告げ、彼らとの旅に同行させる。
こうしてガリオンと仲間達による、探索の旅が始まったのだった。


 第一部 蛇の女王
プロルグに到着した一行。
そこでエランドとガリオンは神々の父ウルに出会い、ウルはエランドの本名がエリオンドであること、彼らにはなさねばならぬ務めがあることを告げた。
一行はその後、アレンディア、トル・ホネスへと進み、トル・ホネスでジャベリンの姪である<女狩人>リセル(ヴェルヴェット)を同行させることになった。

 ドリュアドの森を経て、ニーサに入った一行。
そこで女王サルミスラの信用を失い失脚した宦官長サディと出会う。
彼はザンドラマスに関する情報を与える代わりに、一行に同行させるようベルガラスに申し出た。
当然耳を貸さなかったベルガラスだったが、<宿命>がガリオンを訪れ、彼も仲間だと告げる。
サディこそ<男ならぬ男>だったのだ。
その後ガリオンとポルガラはサルミスラを訪れ、彼女からザンドラマスに関する話を聞いた。


 第二部 ラク・ウルガ
ニーサからクトル・マーゴスへと入った一行。
そこでマロリー兵とマーゴ兵を発見した彼らは、そのまま様子を伺うことに。
シルクとガリオンが彼らに目を光らせていると、当然両軍は戦いを始めた。
その光景を見守っていたシルクとガリオンは、誰かが近づいているのを気付かなかった。
その黒装束の者達によって捕縛された一行。

 黒装束の者達は一行を彼らの本拠地、カーシャへと連行した。
そこで一行は彼らの長から、ある仕事を受ける。
それはラク・ウルガにいるグロリムの高僧アガチャクに会い、彼の元で保護されているカバチという男をラク・ハッガまで連れていくというものであった。

 ラク・ウルガに到着した一行。
神殿に赴き、宮殿を訪れているアガチャクの帰りを待つことに。
しかしエリオンドが神殿の聖所を訪れ、グロリム達の目の前であることをしてしまう。
それにより捕縛された一行。
一行はアガチャクの前に引きづり出されたが、マーゴの王ウルギットは彼らを大目にみるべきであると提案し、アガチャクは彼らの無罪を決定した。
そしてウルギットは、今後こうした問題が起こらないよう、一行を宮殿へ連れていくことをアガチャクに提案した。

 宮殿で暫く滞在することになった一行。
ガリオンはウルギットが強い王ではなく、いちいち部下の顔色をうかがい、命令ではなく提案しか出来ないことを知る。
王の経験があるガリオンにとって、ウルギットの間違いが何処にあるかを突き止めるのは訳ないことだった。
だがそうしたことや、ウルギットがマーゴ人であることを考えてもなお、ガリオンはこのすばしっこくて、移り気で、皮肉家な男に好意を抱きつつあった


 第三部 ヴァーカト島
船旅を続ける一行。
しかしマロリーの船から逃れるために、何度か策をこうじる必要があった。
ある時、マロリーの船から逃れるために水路に入った所で、彼らの船は座礁し沈没の危機へと突き進んだ。
何とか水死は免れたものの、船を失った一行は陸路で進むことになった。

 一行に同行していたウルギットは、マロリー軍の策略を知り、それをマーゴ軍に知らせるために一行と別れることに。
その後一行はマロリー人によって略奪の限りを尽くされた、マーゴ人の農場で一夜を明かすことになった。
農場で育ったガリオンは、その光景を見ていい知れぬ怒りを覚えるのだった。

 食屍鬼(グール)がいる森へと足を踏み入れた一行。
彼らは食屍鬼に追われながら森を抜ける羽目になった。
食屍鬼は普段は死体を食べるのだが、この時は運悪く食屍鬼達の躁状態だったのだ。
何とか森を抜けた一行は、彼らを待っていたらしい船へと乗りこんだのだった。


 あらすじだけで、この長さって……。
「ベルガリアード物語」シリーズに比べてボリュームがあるので、仕方ないといえば仕方ないのですが。
相変わらず小気味よい会話がふんだんに盛りこまれていたり、緊迫した戦いが繰り広げられたりと、飽きることなく一気に読み進めました。
まぁ彼らの軽口に関しては、ガリオンは時々苛々させられたらしいですが。 (^^;

 さて着々とザンドラマスに近づきつつあるガリオン一行。
しかしシラディスの存在やグロリム達による妨害によって、時には足を止めざるを得ない状態になったりしています。
最終的な<光の子>と<闇の子>による対決、そして既に存在しない場所での選択。
これからの展開が楽しみですね。