蛙塚(かわづつか)
玉川の清らかな流れと黄金色の山吹の花の彩りなど、紙上豊かな井手の里は、万葉の昔より平安・鎌倉・江戸と、時代を紡いで数々の和歌に詠まれてきました。なかでも美しい歌声を聞かせる蛙 かわづ は井手の枕詞として用いられるほど、数多く詠まれています。
このあたりは玉の井と呼ばれるように、湧水がこんこんと湧き出ておりました。その昔、大和路を行き交う人々は、湧き出る清水で喉の乾きを潤すとともに、水辺に遊ぶ蛙の声で旅の疲れを癒したことと思われます。
井堤蛙舊蹟
音にきく井堤能山吹みつれとも 蛙の聲者かわらさりけ里 貫之
昭和3年秋禀京都三宅安兵衛遺志建立
玉の井 玉井寺跡
昭和3年10月禀京都三宅安兵衛遺志建立
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