地球の裏からまじめな話~頑張れ日本

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証券関係の話題について、証券マンとしての意見を述べていきます

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最近の話題など~ほんと間が開きすぎてすまん・・

2005-10-10 03:10:20 | CB教室
どうか皆様、お許し下さい・・
現在営業のサポートのようなこともしており、スイスではかなり大きなアカウントを開けるべく東奔西走している毎日でござる。
ご存知の方もあると思うが、例えば東京に居てある機関投資家と商売がしたい場合、この時代、相手は一人ではなくて、いくつもの部署にコンタクトしてそれぞれの部署からの評価によって、じゃあxx証券さんと商売を始めましょうか、となる。
またそれを継続するには、単に普段のサービスのみならず、アナリストを何人連れて行ったか、IRはどうか、その他もろもろの評価といつも隣り合わせ、毎期ごとに投票があって、ブローカーズランキングと言うものが決まる。
ブローカー1位になると年間手数料のxx%、2位は○○%というような配分が行われるため、担当者は一瞬たりとも気が抜けない。
新しい所と商売しようと思えばその苦労は並大抵ではないことが分かるだろうか。

さて、この間、さる地場証券の社長さん(但し私より10歳も年下!)がスイスにいらした。ひょんな事から半日お付き合いすることになり、まずは知り合いのプライベートバンカーの所へお連れして、その後弊社にも来ていただき、そして夕食を共にした。
これだけネット系証券が流行っていても、やはり地場である、昔からの強烈なお金持ちの方が結構お客さんで居るそうで、社長のスイス行きもさる大金持ちから「飛行機代を出してやるから付き合え」と言われていらしたそうな。
3代目の社長さん、業界ではその若さもあって結構な要職につかれているそうだ。
非常に面白いなぁ、と思った話が「IPOの抽選」に関する話し合いだった。

読者の方の中にも新規公開をいくら申し込んでも当たらない、当たらないのは不公平ではないか!全部抽選にするべきだ!大手顧客を優先するのはどうか?
とのお気持ちを持たれている方が居ようと思う。
これに関する業界の話し合いの席で、この社長が議長を務めて喧々諤々の議論があったそうだ。
さる証券会社の社長さん「うちで一度全部抽選にしたことがありますが、正直収拾が付きませんでした」
要は全部抽選!ってことで大量の新規口座開設依頼が来て、それだけでも十分にパンク要因なのに、直前になってキャンセルする人も出たりして、事務方がパンクだったそうだ。
結局その話し合いで最後に出た話が「新規公開株の初値が高すぎるのではないか!」と言う議論になってしまったそうで(笑)、要は打開策なんて無いんだよね。

これは正直すごく難しい話だと思う。
証券市場の公共性を考えれば、これは一企業の景品の抽選とはちょっと異なってくるだろう。
また航空会社のように利用頻度に合わせて徐々にそのお客のステータスが上がっていく(xx会員とかね)のともちょっと違う。
しかしながらある新規公開を引き受けて来るのはあくまでも私企業である証券会社であるから、その会社が例えば大口顧客を優先して配分することは果たしていけないことなのだろうか、どうか・・

バブルの真っ最中に東京で営業していた頃の最大のサービス商品は「新発CB」だった。
あの頃は新発CBが上場すれば、すぐに140円、150円、200円になった。
(払い込みは100円)。
強烈な記憶があるのが、三菱重工のCB。あっという間にグレーマーケットで200円とか付いてた。
あのバブルの頃、国内営業体が最も苦労していたのが「投資信託集め」だった。
という事はうまいタイミングならば、「この投信ナンボお買い上げ下されば、ある新発CBを100万円お付けしましょう」と言ういわゆる抱き合わせ販売が横行していた。
その辺の碌に株を知らないおっさんでも、私を証券マンと見るや「まずは新発を持って来い」などと偉そうなことを言われた記憶がたっぷりある。

私企業として、ほぼ確実に儲かるものをそれなりの使い方をするのはある意味当然であると思う。が、証券市場の発展のためには果たしてそれで良いのだろうか?

「新規発行の値段が高すぎる!」と言う議論は一見全く的外れに聞こえるが、しかしゆっくり考えてみるとあながちそうでもないのかも知れない。
これは行き着くところ、ECM部隊の一種の「ミスプライシング」なのである。
本来ならば新規公開値段と初値がほとんど同じであるはずべきものなのである。
この辺の皆様が持たれているご意見に私は非常に興味があるので、何か思うところがある方はコメントをお願いします。

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4 コメント

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IPOの割当 (mariomari)
2005-10-10 07:29:13
小鬼さん、間隔が空いてもいいですから無理のない範囲で続けてくださいね。



この問題、確かに難しいですね。まず、IPO株というのを証券会社の一般商品と同列に扱うかどうか?扱うなら投信とCBのような抱き合わせ販売は、業界では合法的なのかどうか?



新規公開であろうとなかろうとIPO株も原則的には一般商品だと思いますが、他の業界の場合、例えばゲーム業界では不人気商品と人気商品の抱き合わせは景法上不当とされるようです。IPOが今はプレミアム化しておりますが、逆でも同様ですね。では、抱き合わせ販売は避けるとして、特定顧客との関係において恣意的に割り当てることがいいのか、そうでないのがいいのかという点ですが、これは昔問題になった損害補填云々で、これまた問題にはなりなせぬものでしょうか?IPOが不人気化しても、特定の顧客への押しつけ販売につながる行為ですが。



以上2つの点が問題にならないのであれば、堂々と特定顧客を優遇してIPOを配分するのが、営業を重視する証券会社としては当然の動きだと思います。しかし、仮にそうだとしても、これから個人を中心に顧客を増やしていかないと淘汰される業界だとすれば、そのような昔ながらのお客しか大事にしない証券会社で良いのだろうか、という一面をきちんと考えることも必要かと思います。私は、抱き合わせ販売や損害補填を堂々と許されている業界とは縁を切りたいと思う方です。



では、仮にIPO株が一般商品扱いでないとした場合はどうでしょうか?こんな商品があるかどうか私は存じませんが、あえて想像すれば、一種の当選保証付き宝くじのようなもの、あるいは、キャンペーンなどで一等書品スイス旅行とするようなものでしょうか。このようないわばキャンペーン商品の割当は一体どうすれば良いのかということになります。一般常識では、厳正なる抽選でということになりますよね。私も一度社内でその厳正なる抽選の監視人に担ぎ出されたことがあります。それはそれは厳正でした。一部の証券会社が導入しているポイント制度のような、抽選確率を差別化する方法がありますが、これも一見良さそうですが問題があります。些細なことですが、どうやってきちんと差別化するかということです。今の方法は1銘柄毎に抽選結果は多分リセットされます。リセットされなくても、例えば、その証券会社で上位1万人(計30万人の全顧客中)に入っていても、今の当選倍率ではいつも外れ続けるという「くじ運」の悪い顧客をどうやってきちんと「差別化」するのか、しかもそれを他の顧客にも見える形にするのかという問題が残る訳ですね。これはプライバシー保護の観点からいっても、説明がつかない問題ですね。それならいっそのこと、完全抽選でよいではないかという議論はそのあたりから出てくるような気がします。



次の問題は、IPOをキャンペーン商品ととらえることはそもそもBB価格が低すぎることを前提にしておりますので、仮に誰もが損するIPOを証券会社が「キャンペーン商品」として販売するなら、それこそクレームが続出することでしょう。ということは、本来IPO価格と初値が同値であるべきとするならば、キャンペーン商品という位置づけは成り立たないということになりますね。



私なりの結論は、IPOはキャンペーン商品でもなく、値上がり確実の特別商品でもない、単なる一般商品であると位置づけ、株は、買っても上がることも下がることもあるとのリスク説明(必ずありますよね)に基づいて売るということにする、そして、割当より希望者が多ければ、四の五の考えずに完全抽選とする。もし、希望者が少なくて余ったら、それは証券会社の営業に押しつけるのではなく、IPOを発行する企業に了解してもらう、といったことにどうも落ち着いてしまうのですが、皆さんも含めいかがでしょうか?
「ブログフリーク」からのお知らせ (ブログフリーク)
2005-11-02 14:14:43
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※記事の内容とは関係のないプロモートで失礼致しました。

お手数をおかけ致しますが、ご不要でしたら削除下さいませ。
また 書き込み お待ちしてます (たろ)
2005-11-17 22:13:12
忙しいのでしょうが・・いろいろ裏話を聞けるので いつも 楽しみにしてます。

 今度は どんなことが 読めるのかな・・・
Unknown (kmr)
2005-11-25 00:54:38
過去のログを含めて常に参考にさせていただいています。今後もご自愛しつつ更新をよろしくお願いします。



今回のblogについては私は完全な素人なのでこれは単なる感想です。



ブックビルディングの価格に関しては幹事証券がそれなりに妥当な値段でプライシングしているのですよね。例えば同業他社と比較してセクターが成長産業(もしくはそう思われている産業)であれば利益に対して割高に設定され、そうでなければ割安に設定されるとか。

新規発行の値段がもし本来の価値に対して本当に高いのであればそれは下落していくだろうし、逆も考えられます。だから当初の価格が不適切かどうかは(理論的には)実際のところしっかりと価値計算をしている投資家に関してはあんまり関係がないと思います。ただ結果として、ミスプライシングをした幹事証券には一時的でも能力を疑われ、上場した企業には実力以上の金が入りそれを使いこなせず社会全体の価値は減少すると思いますけど。個人的には公募価格が非常識に高いと思ったことはありません。むしろセカンダリーのほうがって感じです。ですから「本来ならば新規公開値段と初値がほとんど同じであるはずべきものなのである」というのは「公募価格」というプライスを提供する側から鑑みると全くその通りですが「初値」という需要サイドから見るとネットで右往左往しているギャンブラーが多いというだけでミスプライシングとはあまり関係が無いと思います。



今後も頑張ってください。

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