山村留学体験記&棚田復活!         あの山の向こう

横浜→長野へ山村留学した長男(中学3年間)と次男(小4-5)の記録と山留「その後」+山村の耕作放棄棚田の再生挑戦記♪

もとい。。。。

2009年11月18日 | Jo(山留小4時代)のこと


収穫祭でセンター入りした際に Joとちょっと話をした。

どうやらJoは 山村留学に修行に来ているつもりでいるようだ~という

周囲の大人の話に・・・・ 

いや、、 もし その言葉をJoが言っているとすれば

彼独特の演出的な意図も感じて

後半の山村生活を送るにあたって ここはクリアにしておく方が良さそうだなと。


少なくても 私が山村で見るJoは 顔に生気がみなぎっていて

とても苦しい修行僧の様相はかけらも 感じさせない。

あっちこっちで 爆笑したり 仲間と絡み合っては 弾けちゃってるところや

学校で 勉強や発表など 積極的に励んでる姿にも

嫌々 無理を押して「やらされている」感はない。



母 : 山村留学、 もしかして修行に来てるなんて思ってる?

Jo :  ?

母 : 丁度 去年の収穫祭の朝、 Jo、 自分で宣言したんだよね、

    “ 来年は山村留学に来ます! ” って。 覚えてる?

Jo : そうだっけ? ・・あ~ぁ うん。

母 : そっから お兄ちゃんが継続するのしないので・・・

    もし継続しなかったら お兄ちゃんとは もう一緒に暮らす時期が

    ないから、 Joも山村留学は1年遅らせようね。。。ってことになって

    で、 結局 お兄ちゃんが継続になったから来れたんだけど・・・

    
    なんか紆余曲折してるうちに 来させられてる?みたいになってない?

    最後は できれば行きたくない~ なんて言ってたけど

    もともと 自分の意志で決めた山村留学だよね。。。


    で・・・ 結構 楽しんでるよねぇ・・・ どう見ても・・・

    正直、 山村留学 どう? 来てよかった? 楽しくない?


Jo : うん。よかった。 し、 楽しい  ・・・ けど(来年)継続はしない。

母 : 嫌なことある?

Jo : ・・・・・・・ 歩くのが疲れる・・・・


“ 歩くのが山村留学 ” だからね~ 

センターは わざわざ山の上にあるし

学校に行くには 5キロほど歩いて山を下って バス停まで行き

そこからバスに乗って 学校まで7キロの道を行く。


確かに体が慣れていないうちは 小学生にはちょっときついのでしょう。

手ぶらで歩いているわけでもないですし・・




時折 学校の帰り道 道端に座り込んでいるJoを見かけて

切ない気持ちで ハンドルを握っているという地域の方の声も。


これから雪が降り 通学路は Joにとってさらに壁になってしまうのか

それとも山村留学生の多くが感じるように

やがて気がついたら 歩くことにも慣れて♪

雪さえも楽しめるようになるのか・・・・・



昨年までは 観覧の立場で 兄の収穫祭を見ていたJoが

今年は みんなと一緒に 堂々と太鼓をたたき

ひとりで壇上に立って 研究発表をしている。

汗をかきながら センター内を走り回って

仲間と弾けてるJoの姿は どう見ても修行僧ではない(笑)


客観的に見れば 10歳の子供が親元を離れて暮らしているなんて

痛々しささえ感じられるのかもしれない・・・けど

以外に・・・ 子供のほうは平気みたい。


私は 小2で父を亡くして以来 鍵っ子だったけど

子供の時は そういうことにも慣れてしまって 

そううじゃない生活を知らないから そのうち当たり前になり・・・なんだけど

大人になって あらためて振り返ると 

その頃の自分が妙に痛々しかったりして(笑)

まぁ、 性格もあるのでしょうが

案外 大人が思ってるより 子供は順応するし平気なもんだと思っています。


実際、 Joにしてみても

親の顔を見ればこそ 甘えたい気持ちになると思いますが

目の前に いなきゃ忘れてるようで ハガキも父にせがまれて

ようやく1枚書いてくれました(笑)


motoがそばにいることもあり

Joなりに motoには迷惑をかけないように・・・と

意識して「頑張ってる」ところもある様子。


面白いことには ちゃんと過去の厄介者だった?幼い自分も認識していて

このところの成長を Jo自身が認めているところなんかは

ユニークなJoらしいです。。。。

たぶん 今 頑張っている自分が 少し誇らしくもあり

それを 先生や農家さん、家族に認めて欲しいのだと思います。


来年 最終的にどんな選択をするのか楽しみですし

どちらになっても Joの意志を ちゃんと受け入れてあげたいと思います。。。
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山村留学 賛成×反対

2009年11月18日 | 育てる会「山村留学」のこと
ブログのアクセス解析/検索ワードに

「 山村留学 反対? 賛成? 」 という言葉が たびたびあり

あらためて 私も検索してみると 育てる会のこんなページに行き着きました。

(文末に紹介します)



山村留学に対する誤解や偏見があることは 知っていました。

その誤解や偏見を解く一端になればと 

このブログを書いている部分もあります。


けれども一般論的には 親子共々に 山村留学の中身を体感しないと

簡単には 賛成、反対と決められるものではないのだと思いますし

親の資質や育ってきた環境、価値観、 子の資質によっても

捉え方は 千差万別。。。。


私は 幼少期に田舎で育ち 子育て期は都会的な環境で暮らしています。

田舎のよさも 都会のよさも両方感じています。


文章にすると ちょっと硬い感じがしますが

「がまん」や 「不足することから生まれる潜在能力」とか

「生きていくうえでの基礎力・応用力」・・・

つまりは いい意味での 「なんとでもなる」「なんとかやっていける」

という柔軟さと図太さのようなものを持っていないと

非常に生きにくい 今のこの世の中にあって

特に 都会に暮らしていると 「便利」なことに 実は縛られていて

不便なことに順応する力が 養いにくい環境は

親として とても危機感を覚えるわけです。


かといって、 親の気持ち優先で

あなたは 我慢が足りないから 山村留学に行って修行してきなさい!

と言って送り出したわけではありません。

山村留学は・・・ 少なくても 育てる会の山村留学は

本来 修行や矯正・・という目的で存在しているのではなく

子供の興味や意欲、好奇心などをベースに

子ども自身に 「 ~~したい! ~してみたい! 」 

という何らかの意思があって

その「~~したい」を実現する過程において 様々なことを乗り越えるから

時系列で見たときには 大きく成長を感じることができるのだと。


そんな子供の姿を 少し遠目で応援するのが 親の役目であり

必要とされた時には アドバイスをしてあげたり

頑張ってることを ちゃんと認めてあげたり

そんなことでも ちゃんと親子関係は良好に繋がっていられるものだと

実感しています。


情報過多の時代に 机上の知識だけでなく

実際に 自分が経験することから得るものは その比にはならないものであって

情報より経験・・・を 大事にし実践している 育てる会の山村留学にも

大いに賛同しているところです。


自分より大切な存在である 我が子の未来に 普遍的に残せるものはなんだろう。

その答えのひとつとして 我が家では 山村留学を選択しました。

というか 長男の選択を応援したいと思い 始めた山村留学です。


子供にとって 楽しいことは いっぱいあるようですが

それでも ある時 長男がぼそりと言った言葉

「 楽しいことばっかりじゃないんだから 」 

そりゃ、 そうです(笑)

旅行と違うわけですから 1年もいればいろんなことがあるでしょう。


けれども 家に帰るという選択肢もある中で 3年間の山村留学を選んだ長男。

「意志のあるところに道はできる」が 家訓の我が家。

彼は 自分の道を 自分で作りながら歩いて行っているのだと思うと

親として 喜ばずにはいれません。


確かに 一緒には暮らしていませんけど

これが もしも「育児放棄」 と取られてしまったら 

山村留学に泣く泣く?子供を出している親御さんの気持ちは救われません、、、


まぁ、 親子の絆を信じて 山村留学という選択をしている親御さんは

他人がどう言おうと 動じないだろうとは思います(^^

だって 親が山村留学 楽しんでますから。。。。

願わくば 自分が山村に住み着きたい・・ と思っている人は少なくないですし

山村留学を共有できる仲間が 大勢いて

OBで 棚田を作ったり 修園生が行事のお手伝いに来たり

修園した後でも ずっと繋がっていたい・・・ そんなコミニティです。



以下 引用文です。 山村留学を迷っている方、検討されている方は

やや長文ですが ぜひご一読いただければと思います。

山村留学についての 誤解や偏見などにも触れています。


**********************************


現在、山村留学を実施している地域では、里親主体方式を採用しているところが

多くなっています。その場合、里親として山村留学生を受け入れているのは、

ごく普通の農家のおじいさんやおばあさんなど高齢者であることが多いため、

不登校の子どもや問題行動がみられる子どもを受け入れた場合、

双方の心身ともに大きな負担になりやすいと云われています。

実際、保護者の強い希望で「引きこもり」の中学生を受け入れてみたものの、

高齢の里親とコミュニケーションを図ることができず、結局、保護者に引き取って

もらったという事例もあります。


一方、「山村留学すれば、心身とも見違えるほどたくましくなる。」とか

「甘えん坊だし友だちの輪にも加われないような子なので、

山村留学で鍛え直してほしい。」、「生活習慣が身についていないので矯正

させたい。」と、あたかも「特効薬」を飲んだかのような変化を期待されている

方も少なくないようです。勿論、1年間の山村留学によって、

例えば「元気で活発な子になった」とか「規則正しい生活が出来るようになった」

など、目に見えるプラスの変化があったという話はたくさんあります。

しかし、山村留学は、どんな子どもたちにも合った「ユートピア」のような

取り組みではないのです。


そもそも山村留学は、即効的なプラスの変化をもたらすよう子どもを育てる

取り組みではありません。山村留学を終え元の生活に戻ったとき、見た目には

これといった変化がなくても、山村留学中のさまざまな体験や人々との関わりの

中で育まれたものが、その子どもの「人間としての土台」になり、

中学生→高校生→大学生→社会人と年齢を経ていく中のどこかで生かされてくる

(=例えば、苦しいときに山村留学の経験が心の支えになったなど=)、

という性格のものであり、10年、20年という長い目で成果を見つめていくもの

なのです。(財)育てる会が発行している「山村留学便利情報」の中に、

次のような印象的な一文がありますのでご紹介します。


「山村留学は、それに参加することによって何と何が良くなったとか、

というような単純なものではない。あの体験は人生を切り開いていく、

その人間のかくれた原動力となる肥やしの利いた土壌作りのようなものだ」


 この言葉こそ、山村留学の本質を語っていると思います。



■周囲の誤解

 そのほか、「山村留学は子育ての放棄」とみる意見も根強くあります。

(財)育てる会によりますと、両親も子どもも山村留学を希望しているのに、

「わが子を1年間も親元から離して不便な土地で生活させるなんてひどい親だ。」

と親族が強く反対したため断念せざるを得なかったとか、

祖父母に黙って山村留学させたらバレてしまい連れ戻されたなどといった事例も

あるようです。「子どもに愛情がないから、平気で子どもを1年間もよそ様に

預けるようなまねができる。」という声も少なからずありますし、学級担任に

山村留学させたいと相談を持ちかけたところ、「子育ては親がするものでしょ

う!」と叱責されたという話も聞きます。


■最も大切なこと

 お子さんの山村留学を考える際に最も尊重したいこと。

…それは、お子さん自身の「山村留学してこんな活動をしてみたい、

山村留学先でみんなと力を合わせて頑張りたい」という気持ちです。

保護者がいくら山村留学を望んでも、お子さんにその気持ちがなければ、

仮に山村留学させたとしても途中で中止して帰ってしまう可能性が高くなり

ますし、その子自身の心に深い傷を負わせる結果にもなりかねません。


山村留学させる側と受け入れる側、山村留学に対する両者の考えの食い違いは、

深刻なトラブルを引き起こしかねません。山村留学先を選ぶ際には、

夏・冬休みなどに実施される短期山村留学、学校見学会、交流会などを利用して

直接現地を訪れ、教育理念、指導方針、運営システム、地域との関わりなどに

ついて、つぶさに運営者から話をお聞きになった上で、じっくり時間をかけて

検討されることをおすすめいたします。

可能ならば、山村留学経験者やその保護者から直接話を聞いてみるのもよい

でしょう。いずれにしても、インターネットやパンフレット等だけの情報を見て

机上の議論だけで山村留学先を決めることは避けた方がよいでしょう。


※データは(財)育てる会が発行している「山村留学25年白書」から引用しています。


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