My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

CDプレーヤーのクロックモジュールを再換装

2013-10-06 21:52:36 | CDプレーヤー

改造しまくりの自慢のCDプレーヤーだが、まだ弄るところがあった!

きっかけは、先日購入したES9018 + XMOS DACが超低ジッターで高音質を実現している事と、DSD再生では、この私の自慢のCDプレーヤーが負けたからである。

このCDプレーヤーでも、まだ改善の余地があるのではと思い立った。

そして、クロックの更なる低ジッター化に乗り出した。この部分が一番変化が大きい事はわかっている。

既に良く知られていることだが、この部分は如何にしてジッターノイズを軽減するかが高音質を得るポイントである。

ジッターと音質の関係は、沢山の記事がウェブ上に掲載されている。

興味深かった記事を載せておきます。

http://www.itmedia.co.jp/keywords/edn_digital_audio.html

http://www.spatiality.jp/pcaudio-research/pcaudio-learning/pit-jitter-clock-jitter


今一度、私のCDプレーヤーに今まで施してきた低ジッター化を整理しておきます。

1.マスタークロックの安定化

  16.9344MHzを「水晶発振子と発振用コンデンサから作ったクロック」から「低ジッター水晶発振器モジュール(電源回路付き)」に変更。

  その電源はトランスの二次側から直接取りレギュレータで安定化。この電源回路も低ジッターに効果あり。

2.クロックのレベルシフター回路を追加。

  クロックモジュールの出力が5Vのため3.3Vに電圧レベルダウンと波形整形。

3.サンプルレートコンバータ(SRC回路)のクロックを交換

 実際には、このクロックがDAコンバータにも入るので特に重要。

 実際の波形をモニターしながら、ダンピング抵抗を調整した。

 今回は、この部分のクロックをさらに低ジッター化するために手をつけた。

 クロック周波数は49.1520MHz。

 

1+2+3でこんな事に。


そして今回、さらにステップアップさせる為に、②の低ジッター化について、色々と調査した。

調査の結果、以下の案を候補が挙がってきた。

①ジッタクリーナー回路

SI5317を使ったfujiwaraさんのものが有名。

http://easyaudiokit.hobby-web.net/bekkan/JitterCleaner/jittercleaner.html

http://easyaudiokit.hobby-web.net/bekkan/DUALJC/dualjc.html

http://puredigital.blog66.fc2.com/blog-entry-634.html

②超低ジッタクロック発振器への交換

  発振器自体を低ジッターを謳ったものに交換。


だが、①は入手が難しそうだし、改造も大変そうなので、一旦断念して先送り。

②は49.1520MHz Jitter0.3ppm Phase Noise -130dBcを誇る発振器をeBayで発見!しかも値段はUS$20。

 これなら、今のものと交換するだけなので、改造も簡単である。

ということで、さっそく、この発振器を手配して交換することに。

参考にこの発振器のスペックを紹介。


Valab 49.1520 MHz   Low Phase Noise  Temperature Compensated Crystal Oscillator 0.3ppm Precision  --- Gold Plated Version

49.1520MHz TCXO
<colgroup><col width="36*" /><col width="88*" /><col width="109*" /><col width="22*" /></colgroup>

parameters

characteristics

technique parameter

unit

Output

Frequency

49.1520

MHz

Precision

±0.3Max

ppm

Wave form

aquare

 

Empty ratio (square wave)

50±5

%

up/down time

6

ns

Temperature

Temperature characteristics

±0.3

ppm

Aging

Aging

1 Max

ppm

Power

Working voltage

5±5%

VDC

Working current

30 Max

mA

Loading stability

±0.2 Max

ppm

Others

Working temperature

-40~+85

°C

Storage temperature

-40~+85

°C

Dimension

20.3*20.3*8

mm

Phase noise

 -130dBc/1KHz@10M

 


注文後約10日で、この発振器が到着。

換装後は、こんな感じになった。金ピカ(Gold)の発振器だ。高級そうに見える。

CDプレーヤーの搭載したところ。左の緑の基板はレベルシフター(5V→3.3V)。


さっそく、動作させてみる。問題なくCDを読み込み、音も出た。

出てきた音はと言うと、192KHz/24bitで聴いた感想だが、やっぱり今までとは違う。格段にレベルアップしている。

 ・中域から高域の音の粒子がさらに小さくなっている。シンバル、ハイハットの音を聴くと良くわかる。

 ・低域がスムーズに低いところまで綺麗に伸びている。低域が豊かになっている。

 ・今まで聴こえなかった音まで聴こえる。

 ・ひとつひとつの音に正しい付帯音がついている。余韻というのかな?正しいといったのは、高調波や不自然な付帯音ではなくて、自然な余韻という意味。音の繋がりが良くなったというか、間が埋められている感じ。

  ピアノを聴くと、鍵盤のストロークが聴こえる。

 ・長時間聴いていて疲れない。自然な感じで音楽が聴ける。音が平面ではなく立体的。

 ・今までのようにギラギラしたところがなく自然な音。身体になじむ。

と書いていくと、これはDSDで聴いた時の印象とよく似ていて、まさにアナログに近づいていってるという感じである。

CDプレーヤーでも、まだまだいけると実感した。

後は、このクロック回路用の電源を強化することで、低ジッターにも効果があり、さらに良くなるのではと思っている。

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする