前回の「炎」に続き、今回は「狂気」のUS盤とUK盤の比較です。
言わずと知れた、全世界で5,000万枚売れたとされているピンク・フロイドの代表作です。
ビルボードでのロングセラーでギネス記録を打ち立てたアルバムでもあります。
外観:
・ジャケットの表面
左がUS盤(HARVEST(Gramophone) SMA-11163)で、右がUK盤(HRAVEST(Gramophone/EMI) SHVL804)です。
写真ではわかりにくいですが、US盤は光沢があって深い黒(少し紺色掛っている)、UK盤は艶消し、マット掛っている黒です。中心のプリズムはUK盤のほうが縁取りが白っぽいです。
・見開きの内側
見開きジャケットは、専門用語で「Gatefold(GF)」と言うそうです。これは観音開きという意味ですね。
上がUS盤、下がUK盤です。
ここで重大な事に気が付きます。たまたまかも知れませんが、US盤はそのまま開くと、印刷(文字)が逆になってしまいます。
大量生産されたので、これは単なる張り合わせミス???
オリジナルのUK盤は左下に、EMIとHARVESTのロゴが入っています。
それと、開きジャケットの左側も袋になっていて、そこにポスターとポストカードが入っていました。(写真は撮り忘れました)
・裏面と内袋
上がUS盤、下がUK盤です。
US盤はジャケットの裏側下部分にHARVESTのロゴが、UK盤は内袋にEMIのロゴが印刷されていています。
UK盤は袋の4隅のコーナーがカットされています。
・レコード盤面、ラベル
US盤の拡大
UK盤の拡大
曲目の印刷の位置が全く違います。
US盤は「Lyrics by Roger Waters」の表記が無いですね。
音質:
私が所有しているのは、US盤のマトは、よくわかりません(#87と手書きがあるのですが)、UK盤のマトはA-9、B-7です。
こちらも、前回の「炎」同様、UK盤のほうが、音に厚みと深みがあり、雰囲気が出ていて良いですね。UK盤に軍配です。
分解能や微小音の再生能力も要求されると思っています。
コメントありがとうございます。
確かに仰られるとおりです。
アナログは再生装置が肝ですね。だから、そこにオーディオ弄りの楽しみもあると思います。
私の場合、とりあえずレコードの音ってどうなのかなと思って、35年くらい前の貧乏学生時代に購入したレコードプレーヤーを修理して使っているので、そろそろもうちょっとマシなものに買い替えたいなと思っているところです。
しかし、デジタルオーディオの方も少しずつ手を加えて良くなってきていますし、どちらの方向に進むべきか、迷走しています。
アナログレコードは、重量と場所の占領、メンテといったところがデメリットですね。
明日もレコード漁りに出掛けようと思ってますが悩みどころです。
ところで、レコード針の寿命って気にされていますか?メーカースペックでは500時間とかって書いてあるのですが、、、知見があれば教えてください。
知り合いの喫茶店で毎日DL-103でLPを回していましたがマスターは5年は大丈夫と言っていました。
もうひとつのSPUは購入してから20年以上、一度も更新していません。
ただ予備で持っているシュアーのMM V-15Ⅳはカンチレバーのゴムが固くなってしまったのでCRCー556をしみ込ませたら歪が消えました。
したがってダイヤのチップの寿命はもっと長いと想像しています。MCでもカンリレバーにゴムなどが接触してなければよほど心配ないと思います。もっともそんなタイプのMCは無いかもしれません。
早々の返信ありがとうございます。
安心しました。
私は、カートリッジは35年前のShure V-15Ⅲをそのまま、針はJACOのSAS針を使用しています。
針を購入して、まだ半年くらいなのですが、もう交換が必要?って思ってました。あげくのはては、いっその事、カートリッジごと交換してしまおうかとも(笑)。
ゴム系は確かに経時変化して硬くなりそうですね。それにしても、CRC-556とは、私には粗治療の様に思えますが、どの様にしてしみ込ませるのでしょう?
MM系は正常なものでも寒い部屋では歪が出やすいですから室温に注意が必要と言われています。
比較的室温の低い今の時期に、レコードのA面を再生した後、裏返してB面を聴くと、B面のほうが音が良い。音ののび広がりとも。
一瞬、このレコードはB面のほうが音が良い?と勘違いしそうですが、こういう事がしばしばあるので、考えてみたら、A面再生中にB面がモーターの熱の若干温められて溝が柔らかくなり、変曲性、自由度が増す?のではないかと思っています。
という事は、レコード再生は、これから夏場に向かって良くなっていく?