3週間前に行った整流ダイオードのショットキー化は、結局改悪になってしまった。ガックリ。orz。
ショットキーに交換後から、何だか音が平坦で篭り気味で前に出てこないし、腰が無いというか、元気がない。音が生きていない。
ネット上では、音がクリアーになるとか、落ち着いた音になるとか、歪みが無くなる、聴き易い音になるとか、良い事ばかり目に付いていたので、改造後しばらくエージングして様子を見ていた。
確かに、聴き易い音で、ハイファイっぽくは聴こえるのだが、どうしても音に張りががなくて、ツマラナイ音に。
音楽っぽっく鳴ってくれない。訴えるものがないのだ。
そんな事は無いとは思いながらも、既に次のダイオードを手配していた。
結果、3週間エージングしても状況は変わらず。
ダイオード交換後にクロックも交換しているから疑ってみたが、波形には問題ない。
他にも原因を考えたが見あたらない。
ひとつ気になったのは、クロック波形チェックの時に、ついでにダイオードの後のDC波形を確認した時、なんだか高周波ノイズが大きい様な気がした。以前の波形を覚えていないので定かでないが。
そして、一昨日、手配していたダイオードが到着したので、本日、早速交換してみる事に。
交換するダイオードは、Vishayの1N5062 800V 2A 高速でも無い普通特性のダイオードだがGlass Passivated junctionである。外観も少し変わってる。eBay上ではAudio用と書いてある。期待できる。いっきに40本購入。
メイン基板のダイオードの交換は本当に大変。もう、あまりやりたくない。
今回、全部で12本を交換。 結局、4時間も掛かってしまった。疲れた。
交換後の音は、多少は良くなったものの、改造前までの元気の良い音には未だ戻っていない。
そう言えば、クロックの電源もショットキーに交換していた。
ということで、この部分は簡単に元のブリッジダイオード(MB2S)に戻した。
調べたら、これもGlass Passivated junction Fast recoveryだった。
交換後は、CDPが息を吹きかえした。以前の様な元気の良い、解像度の高い音に戻った。今までの何だったんだと。
原因は良くわからないが、過去の改造を思い起こすと、クロックの電源とか、PCM1792、SRC4192は電源ノイズに非常に敏感だったのだ。
と言うことで、今はショットキー・ダイオード自身が発する高周波ノイズが原因かな?とか思っている。(違うかも知れないが、)
そして、PC~DACで聴いても、CDPのDigital out(Coaxial)~DAC(ES9018)で聴いても良くなかったのは、グランドのノイズが回り込んでいたのかも知れない。整流ブリッジのノイズはグランドにも回り込む?なんて事も思っている。
今はCDPのDigital out(Coaxial)~DACで聴いても、以前の様に音が良い。ひょっとしたら以前より良いかも?
整流回路は鬼門の様な気がする。他の機器にも影響を与える?
今回の教訓として、ショットキー・ダイオードに変える事が必ずしも音質改善になるとは限らないと言うこと。
しかし、ひょっとしたら、同じショットキーでもメーカーを選べば良い結果がでたかも?。私は今回、中華圏の適当なショットキーを使いましたから。甘かったかな?。
それと、その間色々と考えてました。
ノイズを取ったり、歪みを抑えたりで、理想的な特性に出来たとして、本当に音楽として楽しめるだろうかと。
音楽は、訴求力とか、それなりの魅力が備えないと、音楽として、また音として楽しめないですね。ツマラナイ音になってしまします。
ヴィンテージ品が重宝されるのは、そのあたりの魅力を備えているからではないでしょうか?