千の天使がバスケットボールする

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「ハケン弁当」のお値段

2007-02-22 23:21:20 | Nonsense
【日銀、0.25%の利上げ決定・8対1の多数で】

日銀は21日の金融政策決定会合で、政策金利の引き上げを決定した。金利を動かす対象としている無担保コール翌日物金利の誘導目標を現状より0.25%引き上げ、年0.5%とする。福井俊彦総裁が利上げを提案、政策委員の8対1の賛成多数で決めた。反対は岩田一政副総裁。利上げはゼロ金利を解除した2006年7月以来、7カ月ぶり。(07/2/22日経新聞より)

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そうなのだ。98年以来8年半年ぶりの金利引上げである。
ところが現在の私の目下の関心は、テレビドラマ「ハケンの品格」である。

S&F創立80周年企画イベントがせまっている。募集要項の「社内外問わず」という文言をまにうけ、派遣社員の森美雪ははりきって企画を考える。

不図頭に浮かんだ庶民的で身近なランチとして「ハケン弁当」を思いつく。片想いの里中主任の励ましと奨めもあり企画書を作成する。春子は企画を通すなら、企画者を「マーケティング課里中賢介」とすべきだと主張するが、里中主任は森美雪の名前で経営企画部宛に送信してしまった。コンペの最終選考にまで残るのだが、思わぬ事態に発展して荒れ模様。。。

「ハケンの品格」放映がはじまってからというものの、水曜日はブログの更新ができなくなった。こんなにテレビドラマを熱心に観たのは、韓国ドラマ「美しき日々」以来であろう。なんとあの「華麗なる一族」を抜いて視聴率のトップを独走中ということだ。いまや3人に1人が非正社員であるというひずみが生んだドラマかもしれない。強い立場=正社員、弱い立場=非正社員という明確な役割分担、人件費圧縮のため正社員が減って社員の負担は重くなり、非正社員はどんなに働いても収入は軽いという現実。ドラマでは正社員対非正社員の対立を描き、仕事はできないがヒューマニストの勘違い里中主任をクッションに両者の本音がもれるあたりが人気の秘密だろうか。第7回の「企画コンペに恋は厳禁」でも、正社員をだしぬいたカタチになった派遣社員、森美雪に対する正社員・非正社員の嫉妬心が彼女を攻撃する。そこで大前春子スーパー派遣が啖呵をきる。

「ハケンに負けたくやしさをハケンにはらいせする正社員はサイテー!」

このセリフはお見事。けれどもこのような対立は、かっての負け犬論争を思い出す。結婚している女性対未婚の女性にみる女性同士の対立をけしかけたような週刊「AREA」ではないが、派遣社員の殆どが女性であることを鑑みると、アプローチはなかなかよいのに底の浅いドラマに完結しそうな予感もする。惜しい気がする。

そして企画者・森美雪の名前に激怒した桐島部長(松方弘樹)が、”我社の社風にあわない”と派遣社員の契約を一方的に打ち切ろうとする。これは誰もがひどいと同情するが、実際現実なのだろう。

今日勤務先の派遣社員の方に聞いたのが、彼女が同じく派遣社員という身分で働いていた前の職場の様子だ。私の勤務先ではハケン社員は9:15出勤、残業なしが前提であるが、彼女の前の職場は残業をすることがハケン社員として働く条件だったという。繁網期の3ヶ月の忙しさはハンパではなかったそうだ。深夜残業あたりまえ、夜中の1時に仕事がおわりタクシー(交通費は勿論会社支給)で帰宅して、早朝出勤あり、休日出勤あり、残業代が基本給の2倍あったという。残業を断っていたら更新はなしになる。聞いているだけで、その凄まじさにあきれるのだが、もっと驚いたのが窓のない部屋に机が学校のように全員横並びで前を向いていることだ。私語はいっさいなし、机の上に携帯電話、飲み物、私物をいっさい置くのは厳禁、トイレも一日に決められた時間帯のみ行ける。正社員がハケン社員の業務量を管理して、仕事量の少ない人は更新できない。資本主義社会の残酷な現代版「野麦峠」と私が言ったら、彼女はその職場で働いていた3年間チャップリンの映画「モダン・タイムス」を思い出していたそうだ。それだけ働けば、働かされれば、収入も一般事務職社員よりも多くなるから定着率はそれほど悪くなかったそうだが、ただひたすらお金のために働くだけの結婚できない女性(←彼女曰く)が集まっていた。まるでどこかの国の縫製工場のようだ。

一流大学をでてもシゴトのできない男性はいる。そんな人でも大企業は体力があり、様々なオシゴトがあるから過重残業で働く社員やできる社員集団の片隅でなんとかひっそりと生き残っている人もいる。運よく就職できたあまり賢くなくて迷惑をこうむる女性社員もいる。そんな正社員の妻を養う家族手当も含めて既得権益である高給を維持するために、派遣社員が存在する。確かに厳しいグローバル化時代、人件費圧縮は必須かもしれない。しかしその痛みは、雇用形態を問わず労働者が負っている。

本当の対立は、正社員対ハケン社員ではなくて、労働者と会社や社会ではないだろうか。
「ハケン弁当」、、、お値段は500円だろうな~・・・。
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