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米国の不思議な聖域「FRB」

2006-01-21 15:03:43 | Nonsense
18年間もの長い間、連邦準備制度理事会(FRB)のトップを務めたアラン・グリーンスパン議長が今月末に勇退する。いよいよ31日に、米上院で後任のバーナンキ大統領経済諮問委員会(CEA)委員長の指名承認投票を実施する。議長の任命は大統領が行うが、定期的に議会での聴聞に応えるという役割から、議会の監督下にあるという両面をもちつつ、時に逆らう越権行為にも及ぶ。そのそもFRB議長の役割とは、いったいどのようなものなのか。それを調べていくと、不思議なFRBの成立ちを知ることになる。

米国金融の街ウォール街では、非ユダヤ教徒「ジェンタイル」と、ドイツからの移民してきたユダヤ人グループ「クラウド」の二大系統が存在する。(リーマン・ブラザース、G・Sはクラウド系、モル・スタやF・Bはジェンタイル系)
1913年に制定された連邦準備法は、世界連動型大恐慌の反省からロンドンに対抗できる磐石な金融基盤をつくること、ロシア革命後のトロツキー派などへの活動資金への援助目的もあり整備された。その後、ひそかにジキル島にロックフェラー(ジェンタイル系)とウォーバーグ(クラウド系)、政治家がこもってFRB設立を計画した。結局できあがってみると、ロンドン・ロスチャイルド銀行など10の民間銀行が株式をもつという不思議な組織が成立した。
(現在でも12の地区連邦準備銀行の株式は、民間銀行が保有している。こうした銀行業界のカルテルのような実態にFRBのHPでは「よくある質問」で、民間企業なのか?という質問に、「民間銀行のものというよりも市民のもの」という珍答が掲載されている。)

議長に求められるのは、なによりもウォール街とワシントンの仲介、ウォール街内部での仲介、というマネーだけでない調整能力とバランス感覚だ。しかもウォール街での仲介業はそれぞれの妥協点を提示するというのでなく、より大きなパイを提案する戦略が期待されている。だからウォール街のためなら、超法規的な越権行為もおとがめなし、という不文律がある。そうなのだ。すべては、ドルという紙切れへの信頼に通じる。

ドルは米政府発行ではなく、今は不換紙幣である。だから「ドル札はただの紙切れで、預金は帳簿上の数字にすぎない」と、シカゴ連銀発行のブックレットに明記されている。その紙切れが流通して、買物ができるのも有限の”信頼”という実に抽象的なお札がついているからである。そのマネーの仕組みを維持するために、連銀のうえに理事会が存在する。米財務省に小切手をきって財務省短期証券(TB)を購入し、それを”準備”してドル札を発行業務だけでなく、ドル=マネーの信頼を維持していくためにも、通過共通量のコントロールという大変な重責をFRBは背負っているのだ。

「マジック」とその神業を絶賛されたグリーン・スパン議長は、来月から年収18万ドルから1回につき15万ドルに近い出演料で講演活動に入る。数年前結婚した編集者である新妻のためにも、がんばって長生きしなければいけない。けれどもそのドル札への威光にも、かげりが見え始めている。
05年前半、世界の民間金融資産の動きは30兆ドルだが、ドル建ては41.8%、ユーロ建てが39.8%だった。3年前に比較してドル建ての比率は4%の低下、ユーロ建ては5%上昇。私だって、ユーロ建ての投信をシティ・バンクで購入しようかと考えている。市場との対話を続けたグリーンスパン議長の後任であるベン・バーナンキ氏は、「インフレ・ターゲット」の設定と理事会の政策公開度の拡大により金融市場のミスリードを防ぐことを表明している。
シカゴ連銀のブックレットには、「人々がそれを可能と信頼するから」という、文章が続く。大国の市場を巧みにリードし、世界の”信頼”をえるためにバーナンキ新議長がどのようなマジックをつかうのか、楽しみだ。
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