千の天使がバスケットボールする

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最近の韓流

2010-04-07 22:52:22 | Nonsense
韓国の李明博大統領は、今ごきげんである。
サムスン電子に代表される製造業は、日本企業を追い越した。音楽界でもこのところ韓国勢の台頭は目覚しい勢いである。バンクーバー冬季五輪では、金メダル5個、合計14個のメダルを獲得した。キム・ヨナら金メダル選手を昼食会に招き、サングラス姿でおどけて踊る姿の写真が掲載されたいたのも記憶に新しい。そして3月1日、日本の植民地支配にあった当時の1919年に起こった「3.1独立運動」では、日本の歴史問題にふれることなく、彼らメダリストの活躍からを称え、「彼らに暗い過去はもうない。我が国の若者は世界頂点に向かって堂々と挑戦している」と誇らかにうたった。そして”新しい韓国人”なる表現で、「人類共栄の新たな未来を開拓していかなければならない」と強調し、その姿勢には自信に溢れている。

韓国の学歴社会の苛烈さは日本の比ではないそうだ。そのためだろうか、芸能界で活躍している俳優でさえ、一応大学卒業、その点では日本よりも高学歴芸能界である。その韓国で今年明け早々に国際的な?不正入試が発覚した。ソウル語学学校講師は、バンコクでSAT(米国内の大学進学適性試験)を受験したタイ人男性から問題用紙のコピーを入手。12時間後に米国のコネチカット州でその試験を受験する韓国人留学生二人に事前にメールで問題と解答を送信した。韓国紙・東亜日報によると、塾講師はSAT成績を確実に上げることを保証し、生徒たちから1回に280万~300万ウォン、平均12回の授業で3000万ウォン(240万円程度)以上の”授業料”を受取っていた。学歴社会の象徴のような事件だが、むしろキム・ヨナを彷彿させる勝てば官軍のような風潮すら感じられる。

ところで、韓国では米国への留学生はそれほど珍しくない。小中学生の頃から英語習得を目的に母子を渡米させ、その留学費用を稼ぐために単身で自国で残って働くパパたち、”キロギアッパ”の存在が社会現象ともなっている。そこまでして獲得した頭脳も、在米韓国人博士号取得者の7割以上が米国に留まることを希望する現状は、若者の頭脳流出という深刻な問題にもなる。実際、2000年以降、韓国から毎年2万5千人以上の移民が海外に流出している。そこそこ経済的に余裕もある家庭の子息は、自ら国を棄てているということか。その反面、高校を卒業したものの正規の職業につくこともなく、進学も就職もしていない無職の若者「若年無業者」は推定80万6000人。2010年には100万人に達すると言われていた日本、自殺率の高さもまるで競うかのように10万人に20人の割合と日本に並ぶ。昨年は、妻や息子など家族の“金銭疑惑”に追いつめられてクリーンで庶民派と言われていた盧武鉉前大統領までが自殺した時はいろいろな意味で衝撃だった。

そればかりでない。少子化が進み、合計特殊出生率はとうとう1.19。こどもが生まれない社会で高齢者も自殺していく社会。華やかな勢いの表面に多くの深刻な悩みを抱えるお隣の国、韓国。大変なのは韓国だけではないけれど。。。

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「国民のため息を聞いている」李大統領