千の天使がバスケットボールする

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台風18号:首都圏の通勤ラッシュ直撃

2009-10-08 22:46:35 | Nonsense
台風18号は8日の通勤ラッシュを直撃し、交通機関も大幅に乱れた。
JR東日本は、東海道線東京-熱海間のほか、山手線、総武線(東京-千葉)、中央線(東京-高尾)、京浜東北・根岸線(大宮-大船)で運転を見合わせるなど、首都圏で少なくとも25線区で運休するなどの影響が出た。湘南新宿ラインは終日運休を決めた。

首都圏の地下鉄でも、地上を走る東京メトロ東西線の東陽町-西船橋間が強風のため、午前7時20分過ぎから運転を見合わせた。各線が快速運転や私鉄への乗り入れを中止。東京都江戸川区の会社員(25)は出勤途中の東西線葛西駅で「8時から2時間以上待っている。晴れ間も見えるので再開してほしい」と困惑した様子だった。
(毎日新聞)

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全く長い旅だった。

ニュースでいつも利用している通勤列車が50%の稼動を知り、青空がのぞきはじめた7時頃に自宅を出て、地元の駅から電車に乗り込む。予想外に順調、しかもすいていてこの分なら8時には出社できそう、、、と「ヒューマン ボディ ショップ」を読み始めたら、とある駅で突然、強風のために運休。「風がやむまで動きません!」ときっぱり駅員さんのアナウンスが繰り返し聞こえてくる。(ちょうど読んでいた部分は次の内容である。1976年に米国の中流家庭のグリーン夫人がAB型のRhマイナスという珍しい血液を売ってえた年間7000ドル以上の報酬に対して、売血している会社への交通費、医療保険代を必要経費として税金から控除すべきだと国税庁を相手に訴えた結果、審判所は彼女は事実上生産物である血液の「工場」であり、かつ「貨物車」であると、食事代も商品製造のための経費と認めた。)

ただのB型女の私の血液はグリーン夫人のような商品価値はないが、資本主義社会の中ではこのか弱き?肉体と頭脳はわずかな賃金をえるための商品であり、私はその大切な「商品」をカイシャに移送するための「貨物列車」でもある。ちと、高級車とは言いにくいが。。。こんな交通網が大混乱のさなかに、一番出社できそうにない最も遠方の無人駅!!からやってくる女性が、一番のりで早朝出勤していたそうだ。多分、始発電車に乗ってきているのだろう。格別、重要な会議がわるわけでもなく、管理職でもないのに。私がいつもかなわないと思っているのが、このKさんである。どんなに大変な時も感情的になることもなく、シュレッターの紙が一杯になると、私なんぞ無理やり押し込んでしまったりするのに、彼女は8時半に私が出勤した時にはもうひと仕事をして袋を入換え掃除までしていたりする。成果がめだつ仕事は自分をアピールするためにこなすが、雑務や誰でもできる雑用はしらん顔をする人もけっこういる。気立てもよくて、話しも楽しく、見た目もなかなかよい。私のとってもお気に入りの女性である。

ところで思い出したのが、我が高校の個性溢れる教師たち。ストがあろうと、台風があろうと、誰も休まず遅れず授業開始のベルとともに教壇にたっていたあの方たちのことだ。電車が止まっているのに、なんでいるんだーーーっ!休講をあてこんで、のんびり登校してきた私はたまげた。仕事に対する気構えが違うのである。どんな仕事であろうと、責任と真摯な取組みは苦労が伴ったとしても自分自身の価値をあげると思う。たとえ誰からも評価されなくとも、ついでに昇給や賞与に反映しなくても!(←多少、やけ気味な声)結局、苦難の旅路の果てにたどりついたのは、なんと11時半。およそ4時半近い長い旅だったのだが、もっと早く家を出ればよかったと後悔した。台風で出社が遅れるのは仕方がない、誰もがそう思うだろう。でも、もう少し早く家を出ればまにあっていたのに。だからこんな私は、Kさんには当分かなわないと感じている。