千の天使がバスケットボールする

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亀井静香氏の”復讐するは我にあり”

2005-08-23 23:50:57 | Nonsense
拝啓 亀井静香さま

立秋を過ぎましたが、今年は例年以上に残暑が厳しい今日この頃かとお察しします。

元財務省キャリア「サツキカミキリ」だの、セレブのカリスマ主婦兼料理研究家だの、次々と落下傘部隊が刺客として飛来してきて、郵政造反組のチーム「国民新党」のリーダーとしては、戦々恐々の暑い毎日ではないでしょうか。そんな汗くささたっぷりのところに、今度は貴殿の地盤である広島6区に忍者としてやってきたのが、かのお騒がせマン、通称ホリエモンとは、益々この舞台は見逃せなくなりました。

堀江貴文氏は、「どうせなら造反組と民主党が拮抗するところにポーンと出る美しい構図が望ましい」という彼らしい理屈っぽい美意識のもと、反対派の旗頭と民主党佐藤光治氏とのタッグ線に参戦して、三つ巴の戦いに挑むという生意気な戦闘意欲、満々です。対談でホリエモンに「亀井さんはシャイな人」と称えられ、なにやら眩しいような寂しいような遠い目をしていると感じたのは、私のうがった感傷というものでしょうか。民間企業に勤務するも国政にたずさわる仕事をしたいと政界に転身したご自身の、かっての青雲の気概をこの若いライバルに見たのでしょうか。そんな姿に、いつもの傲慢な勇ましさと、政治家特有のいやらしさを兼ね備えた自民党特有の匂いをふりまいていた日々は遠くなりました。さすがに今回の解散、選挙の嵐はきつかったようです。

それでも、下馬評によりますと農村地帯や山間部である広島6区では、浮動票はあまりなく、反亀井派の票はわかれてむしろ亀井氏には有利に働くそうです。亀印では戦えないだの、火遊びが過ぎただの、小泉首相により私怨だの、誠に寂しい中傷が国会を徘徊しております。そしてつい先ごろは、永岡洋治衆院議員(茨城7区)とのつらい別れもありました。葬儀委員長として、「君は本当に頑張ったが、わたしがふがいないばかりに、君を守ることができなかった。許してくれ…。また会おう、さようなら」と弔辞を読まれました。涙を流してかついだ棺の重さが、もはや火遊びだの私怨だの言わせるわけにはいかないことを悟らせてくれたでしょう。

先ごろ、下町浅草神社に漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が単行本発行部数1億3000万部突破を記念して、石碑が建立されました。

私は下品で、破天荒でむちゃくちゃな両津勘吉の顔と姿を、亀井氏に似ているーと常々感じておりました。警察官にあるまじき奇想天外な発想と行動をするアナーキーな両津氏のごつい顔は、めちゃくちゃ濃いです。おまけにあの時々ハダカになってさらすスタイルとエロ加減は”おじさん”キャラそのものです。女性は、ひきます。逃げます。それでも両津氏がにくめないのは、その根底に人を思いやる気持ちが流れているからです。
碑文は「友情はいつも宝物」
この言葉を胸に、「国民はいつも宝物」かっての政界に転身した時の原点にかえって、この夏の陣を善戦していただきたいです。

「今の世は 仮の姿と思えども なお憂き事に この身捧げん」この句がご自分への辞世の歌にならないよう、いざ決戦です。