このは紅葉のお絵かき日記

トランプ大統領・たつき監督・irodoriの味方だよ

#1149 らくがき姫・特別編(4)

2010年08月13日 | らくがき姫
紅葉「それでは、行ってくるでの。留守番を頼むぞよ」
亀十郎「どうぞお気を付けて」


亀十郎「わしはいつも留守番…一緒に行きたかったのう…」


カッパ「たくさん畑があるがお。この畑は何を植えてるがお?」
紅葉「水彩絵の具じゃ」


カッパ「水彩絵の具が畑で採れるがお?」
紅葉「そうじゃ。赤・青・黄色の絵の具が、わが国の主力農作物じゃ。今ごろは赤が旬じゃったかの?」
猪重「はい。今の季節は赤が最盛期です」
紅葉「ぴょん、いくつか絵の具の実をもらってきて参れ」
兎影「はっ!」


紅葉「これが絵の具の実じゃ。このようにへたを取って、さやを絞れば絵の具が出てくるのじゃ。それとな、絵を描くのに使うだけじゃなく、食用にもなるのじゃ」
カッパ「食べるがお?」


紅葉「赤はイチゴ味がして好きじゃ」
カッパ「おいしいがお」
紅葉「ほかの色だと、青はブドウ味、黄色はバナナ味じゃ」
カッパ「きゅうり味は無いがお?」
紅葉「きゅうり味は聞いたことがないのう…猪重、知っておるか?」
猪重「さあ、知らぬでござる」
カッパ「残念がお…」
兎影「えっ? わたくしめにはお訊ねになりませんので?」
紅葉「ほう、これは珍しきことじゃ。ぴょんは知っておるとな?」
兎影「いいえ、知りません」
紅葉「なんじゃそれは!(怒)」


紅葉「山の方へ行くのかの?」
猪重「はい。旅の者たちは山奥の洞窟を調査すると言っていたでござる」


猪重「いました。ほら、あそこにござります」


異国の旅人「なんと! 姫さま直々のお出ましとは!!」


異国の旅人「これはこれは姫さま、ご機嫌麗しうございます。このような険しきところまでわざわざお出ましいただけるとは恐悦至極にございます。姫さまの美貌と画才はますます冴え渡り、その名声は遠く星の海を越え…」
紅葉「よい、よい、苦しうないぞ。わらわはそのような堅苦しい挨拶は苦手じゃ。気さくに話すがよいぞ」
カッパ「…がお!?」
異国の旅人「ははっ、ありがたきお言葉…『がお』?」


異国の旅人「なぜここに、カッパが!?」

(一部抜粋おわり)


『らくがき姫』の絵は「らくがき姫の国で作られている3色の水彩絵の具で描く」という隠しルールがあるのですが、あまりにも時間が無さ過ぎだったので、鉛筆描きにしてしまいました。
いずれ、水彩で描き直して差し替えるつもりです。

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