「アグリビジネス」という言葉が、六次産業化や農業の企業化を示すなど、いろいろな使われ方をしています。
このアグリビジネスという用語が、最初に使われたのが、「農山漁村の女性起業」という言葉の替わりでした。
生活改善グループという地域の農業女性の集まりなどが母体となった起業活動をはじまりとして、加工品や農家レストランの運営などが取り組まれました。
経済活動、すなわち、収益を得ることを目的とするものですが、それと共に、さらには、それよりも優先させて、「地域にとって必要なものは何か」、「地域の問題を解決できる方法はないか」を主眼に置いて取り組んでいるところが多くありました。
つまり、地域のなかで必要とされる事業=コミュニティビジネスとして、アグリビジネスは発生し、成長してきたといえます。
農商工連携や六次産業化への取り組みが活発になり、サプライチェーンや、マーケティングの視点を踏まえた連携が多く生まれてきていますが、ここで改めて、コミュニティビジネスとしてのアグリビジネスを、「暮らし」を核に考えていきたいと思います。
参考:
コミュニティビジネス型農商工連携推進のためのプロジェクトマネジメント研修
河野律子