極私的日々

日々のアレコレを思うままに。

本のこと。

2012-04-28 23:33:15 | 日記
毎日いろんなことがあるのですが、ここ1週間程度、波のように頭痛が襲ってきて、ブログを更新する元気がありませんでした。頭痛の時は、やたらと気力がなえ、そしてなぜかとても眠くなります。頭痛さえなければ、きっともっと幸せなはずなので、なんとかうまくかわす方法を見つけたいなあと思って、いまためしに漢方飲んでるのだけど、効くかどうか。

さて、今日は文学館で「書物の美~明治・大正期の詩集」をみてきました。詩集に焦点をしぼった装幀をテーマにした展示です。

萩原朔太郎「月に吠える」の初版本とかよかったです。

本って内容と体裁が一つになってつくられる「作品」なのだなあと感じられるものがいくつもありました(とはいっても中身を知らない本がほとんどなので説得力皆無)。

いちばん好きなのはこれだ! と思った本(=装幀)があったのだけど、なんと誰のなんて本だか忘れてしまった。教科書とかでも名前をみるような超著名な詩人なんだけど。

ところで、先述の萩原朔太郎氏によると、ヨーロッパでは当時、装幀は本を購入した人が、製本屋さんにお願いして、お好みの通りにつくってもらうなんてことが普通だったそうで、だから表紙は薄っぺらい紙一枚だったそうです。面白いなあ。



霧の中の風景が好き

2012-04-23 21:57:22 | 日記
昨日サソリ座で、テオ・アンゲロプロス(口がまわらない)の「霧の中の風景」と「こうのとり、たちずさんで」を観てきました。どちらも想像力を喚起される映画で、とてもよかったけれど、小さな姉弟がお父さんを探して国境を超える旅へと出かける「霧の中~」の方が断然好きです。
「こうのとり~」は、ギリシャのことをもっと知らないとムズカシイかなという感じでした。でも機会があったらまたみてみたいなあ。途中で眠くなったけど。
どちらも字幕が池澤夏樹さんだというのも、なんだか興味をそそられます。

それにしても、よく考えてみると、この著名な監督の作品をいままで1本もみたことがありませんでした。「旅芸人の記録」とか「シテール島への船出」とか「エレニの旅」とか、タイトルだけは知っているのが多いので、観ていないのがなんだか不思議です。

監督は撮影の最中にオートバイにはねられて亡くなったそうで、70代後半と高齢だったとはいえ、まだまだ映画への情熱があふれてたのだろうなあと思うと、なんとも残念です。

亡くなってしまうことで、あらためて注目され、それを機会にその人の仕事や作品に触れるということって少なくないけれど、できればもっとアンテナを敏感にしてもっと早くから知ろうとすればよかったなあと思う人の一人です。

もう一つ、残念だったことがあります。
映画館で一つ席をおいて隣に座っていたオトコ。携帯メールに映画中に返事するなよ。映画館が混み合っているのは喜ばしいことだけど、こういうマナーの悪い奴と出くわす可能性も高まるので、それがイヤ。

約束のようなもの

2012-04-21 09:40:57 | 日記
知り合いの訃報が思いがけないところから届きました。
知り合いといってもまだ知り合う一歩手前くらいの人。
悲しいというのとはちょっと違う気もするけれど、
なんだかショックで空虚な気持ちです。

その人と話したことの中でひとつだけ、
はたしていない約束…
と私が勝手に思っていることがあります。
遅すぎるかなと思うけれど、近々その約束をはたすつもりです。

ほかにもたくさん
小さな約束のようなものを
いろんな人としています。

頼まれごとを引き受けたり、
少しでも力になりたいと申し出たり、
いっしょに楽しいプランをたてたり。
共感を示す方法が、
約束めいたものを交わすことだったりする時もあります。

重さ軽さの違いはあっても
約束するときはいつもいちおう本気です。

でも小っちゃすぎたり、他のことに忙殺されて
そのまま忘れてしまうことも多いし、、、、
心の片隅にずっとあって、
時にはわだかまりのようになってしまうものもあります。
(希望とか期待として長く留まりつづけるものあります。)

いま空虚なのは、
約束を生きてるうちに果たせなかったからかもしれません。

約束なんてしない方が、
ウソをつくことにもならないからいいかなあとも思います。
でも約束ってうれしいので、
今日も明日もまたたくさんしちゃいそうです。

境目はどこだ?

2012-04-11 23:44:50 | 日記
昔話です。前も書いたかも。

10数年前、朝早い時間にバイトしてた時、行きの地下鉄でときどき顔を合わせる知的障がいのオトコがいた。走る地下鉄内を縦横に歩き回り、ときどき立ち止まったり、座ったりと静止する。

静止地点はオンナ。若めのオンナの前だけでとまる。

私の前でも時々止まり、アツくてネバついた視線を投げかけて来た。
「早く立ち去れ!」と憂鬱だった。

その後バイトもやめて、顔を合わせることもなくなったのだけど、
数年前のある日、また同じ地下鉄に乗り合わせた。
相も変わらず、縦横に歩いては、気になるスポットで立ち止まる行為を繰り返している。

だんだん近づいてきたので、「ゲっ」と思ったのだけど、心配無用。
私を横目でチラリみて、何のためらいもなく通り過ぎた。

「くそーっ!」と思いつつも、心の中で大ウケした。

このようなことを繰り返し、若さの喪失を受け入れるのである。


思いがけず。

2012-04-03 11:32:58 | 日記
出がけにお腹が痛くなり、
チコクしていくのもなんだし、
急ぎの仕事もないので
有休とった。
やっぱラクだよなあ。。。

さっきまで、現在入院中のYちゃんに借りた韓国の映画本を読んでいたところ。
Yちゃんすぐに退院できそうな気配だったので、
良かったなあと思うけど、
きっと病院にいた方がゆっくり休めると思うので、
少し閉じ込めておいてほしいなあと勝手なことを思う。

今日はこれからフォトショップの通信講座で勉強して、
しばらくお休みしてたスペイン語の勉強もして、
そのあとカフェに知人の展覧会を観に行って、
映画を観に行こうかな。
なんだか充実した休日になってしまうかも。

昼食用に拵えたお弁当があるけれど、食べるかどうかは思案中。