世界恐慌目前か、と覚悟していたが、一度は落ち着いたかにみえていた。しかしながら、ギリシャの問題は解決には程遠く、いつかは大変なことになりそう。
欧州の首脳、国民投票問題でギリシャを非難
ギリシャ国民投票計画、世界の当局者に動揺広がる
ギリシャ国民投票否決なら離脱やむなし…独首相
もし、国民投票が実施され、さらに支援受け入れが否決されたら、大変なことになる。世界恐慌への引き金になりかねない。
日本の状況はさらにひどい。世界経済の失速がなくても、国内問題で大不況に突入しかねない。追い打ちをかけているのが、75円の超円高。
超円高を覚悟した日本株式会社
マツダ山内社長、円高で「糸が切れる直前」
国内から雇用が失われる前に、海外に活路を見出したい。海外に出るリスクよりも、国内に留まるリスクのほうが大きいような気がする。
欧州の首脳、国民投票問題でギリシャを非難
欧州の首脳らは、ギリシャに対して忍耐の限度に達したことを明らかにし、ユーロ圏にとどまりたいのか、劇的離脱に向かいたいのかはっきりするよう同国に要求した。メルケル・ドイツ首相は「ギリシャはユーロ圏にとどまりたいのか、とどまりたくないのか」とし、「ギリシャ国民は今、この問いに答えなければならない」と強調した。
ギリシャ国民投票計画、世界の当局者に動揺広がる
ギリシャのパパンドレウ首相が同国への支援策について国民投票を行うと述べたことに世界の当局者は驚いている。3-4日に仏カンヌで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議ではギリシャ問題とユーロ圏に及ぼすその影響が主要議題になる公算が大きい。
ギリシャ国民投票否決なら離脱やむなし…独首相
主要20か国・地域(G20)首脳会議を前に、サルコジ仏大統領とメルケル独首相は2日夜(日本時間3日朝)、カンヌの会場にギリシャのパパンドレウ首相を招き、会談した。
メルケル独首相は、「国民投票で問われているのは、ギリシャ国民がユーロ圏の一員にとどまりたいか否かだ」と述べ、支援受け入れが否決された場合、ギリシャのユーロ圏離脱もやむを得ないとの認識を示唆した。会談には、欧州連合(EU)のファンロンパイ大統領、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事らも参加した。
メルケル独首相は、「国民投票で問われているのは、ギリシャ国民がユーロ圏の一員にとどまりたいか否かだ」と述べ、支援受け入れが否決された場合、ギリシャのユーロ圏離脱もやむを得ないとの認識を示唆した。会談には、欧州連合(EU)のファンロンパイ大統領、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事らも参加した。
もし、国民投票が実施され、さらに支援受け入れが否決されたら、大変なことになる。世界恐慌への引き金になりかねない。
日本の状況はさらにひどい。世界経済の失速がなくても、国内問題で大不況に突入しかねない。追い打ちをかけているのが、75円の超円高。
超円高を覚悟した日本株式会社
わずか4年前、福田康夫氏が総理の座に就こうとしていたとき、ホンダは1ドルが116円で回る世界を想定していた。以来、この国には多くの変化が起きた。経済問題だけは変わらず山積みのままだが、総理大臣は福田氏が2008年に退陣して以来、既に4人を数えた。そして31日、国内第3位の自動車メーカーであるホンダは31日、円がドルに対して35%上昇したこの「超円高」が続くものとして今後の事業計画を立てると宣言した。
日本の主要企業の上半期の決算発表はこれから本格化する。日立製作所、ソニー、日産は今週後半に発表する。また市場はトヨタの11月8日の決算発表に注目している。既に多種多様な会社がドルの想定レートを下げ始めている。富士通、三菱自動車、第一三共、全日空は下半期の想定レートをおおむね1ドル=76-78円に下方修正した。31日にはパナソニックが78円、TDKが76円に設定し直してこの輪に加わった。パナソニックは徹底的なリストラで赤字部門の黒字化を狙うとする一方、TDKは世界全体で1万1000人の雇用を削減し、経費の削減と生産規模の適正化を図る方針を明らかにした。
日本の主要企業の上半期の決算発表はこれから本格化する。日立製作所、ソニー、日産は今週後半に発表する。また市場はトヨタの11月8日の決算発表に注目している。既に多種多様な会社がドルの想定レートを下げ始めている。富士通、三菱自動車、第一三共、全日空は下半期の想定レートをおおむね1ドル=76-78円に下方修正した。31日にはパナソニックが78円、TDKが76円に設定し直してこの輪に加わった。パナソニックは徹底的なリストラで赤字部門の黒字化を狙うとする一方、TDKは世界全体で1万1000人の雇用を削減し、経費の削減と生産規模の適正化を図る方針を明らかにした。
マツダ山内社長、円高で「糸が切れる直前」
マツダの山内孝社長は2日、歴史的な水準が続いている円高について「糸が切れそうになる直前」としながらも、「あきらめるわけにはいかないので、更にコスト改善もするし、更に構造改革も時間はかかっても進めていく」と強調した。
マツダは今期の想定為替レートを従来に比べ対ドルで5円、ユーロで3円それぞれ円高方向に見直したことなどにより、当初10億円の黒字としていた連結純損益予想を190億円の赤字に下方修正した。
マツダは今期の想定為替レートを従来に比べ対ドルで5円、ユーロで3円それぞれ円高方向に見直したことなどにより、当初10億円の黒字としていた連結純損益予想を190億円の赤字に下方修正した。
国内から雇用が失われる前に、海外に活路を見出したい。海外に出るリスクよりも、国内に留まるリスクのほうが大きいような気がする。