コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。

申し渡し。

2007-11-22 11:30:02 | 
何度か話題にしてきた「不正経理事件」の最終処分の申し渡しがありました。

厳重注意。


   

「静岡大学に対する寄附を受領したときは」というのはちょっと違うんだよねぇ。
研究会は大学の組織じゃないんだものねぇ。


「厳重注意」という処分は、それ以上の付帯的な何かがあるわけではないらしい。
私としては、せめて研究会代表を追われたかったなぁ。


さて、一応話が一段落したところで、この問題を整理しなきゃいかんと思うのだけれど、今ちょっと時間がないです。


さっき学部長と話した中でも出たんですが、お金の使い方(手続き)をもっと簡単にしていただきたい、というか、管理していただきたいんですよ。

研究者がみんな、とは言わないけれど、大抵の研究者は研究が好きなのであって、お金勘定は苦手だと思うわけで。

文系、特に日本文学中心に考えると、外部資金なんかもらわなくてもやりたいことはできるし、私の場合、自分に配分される研究費も使い切れてない(まぁ、そういうのは日文全体のために使ってもらってるわけですが)んで、自分のものにするなんてとてもとても。

それより、お金があったらいいなぁと思う授業改善とか、いろいろあると思う。
でも、申請するととんでもなく繁雑な事務が待ってると思うとやる気無し。

傲慢な言い方だけれど、私の思いつきを実質的に動かしてくれる事務職を1人付けてくれたら、学科も大学も、今よりずっと良くなると思うんだけどねぇ。





科研費も全員申請しろ、通りやすい研究テーマ選べ、とか。
誰のため、何のために研究してるのか解らん。


個人研究費の割当比率を減らして「競争的配分」にシフトするのは大賛成。

でも、そのうえで、簡単に使える環境がないと、金勘定が得意な人が優秀な研究者、と言うことになってしまう(て言うか、今なってるでしょ、既に)。


しかし、あっぱれ会にしてもAAT研究会にしても、私の関わってる組織はみんな「民間」メンバーの方が多いのだけれど、少しうまく回り始めたとたんに大学は自分のもののような顔をして取り込もうとする。
えげつない。

確かに大学に籍を置き、給料をもらって暮らしているのだから感謝はしているけれど、大学という組織から自由にしていないと面白いことはできない、と言うのが現実なのですよ。


歴史楽会は、役員だけど代表ではないので問題なかったわけだな。
市民参画事業とかに、AAT研究会でエントリーしたらとんでもないことになってたんだな。
いやはや。
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4 コメント

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競争原理 (おごちゃん)
2007-11-22 13:19:03
大学の研究とか教育というところに、「成果主義」とか「競争原理」とかというものを持ち込むこと自体が、既に間違いであるように思います。企業の研究ならそれは間違いじゃないですが。

金勘定の事務員がつけられないのは、そういった予算がないからなわけで、それは事務員をつけることによって「C/Pが下がる」という話になって... と循環してしまう。「文化」と「成果」ってのは、元々が背反するものだったはずなんですけどねぇ。
ありがとうございます。 (コニタ)
2007-11-22 22:09:12
正確に言うと、ちゃんと財務担当の事務はいるのです。
ただ、研究や教育にしか興味のない私のような輩にいちいちつきあってはくれない。

そこで問題なのが、成果主義と文化という話で。

前にも書いたことがありますが、大学教員に求められる資質が、お金をもらってきたり、うまく処理したりすることにシフトされてしまうと、「良い研究」の意味も変わってしまう。

だから、やりたいようにやらせてくれて、あれが欲しい、こうしたい、というプランを実現してくれる(あるいは、「無理です」といってくれる)助手なり秘書なりがいてくれたらなぁ、と。

おごちゃんの場合は、ベンチャーというか、お一人で全部やってるわけだから、何を甘いこと、といわれそうなんですが、大学ぐらいそういう場所であって欲しいのですよね。



なんか、ローカルニュースでこの話題が出てる模様。
最も、私より悪質な人がいたらしく、私の影は極薄いのですが。

取材に来てくれたらこういう話したいのになぁ。
アクセス増 (コニタ)
2007-11-23 22:52:08
昨日のアクセス数、200超えてる。

mixi経由なのか、ニュースの効果なのか。
どうなんでしょう。



前向きに色々議論ができたらありがたいのですが。

あ、会計検査院の「不当事項」のページ。
http://www.jbaudit.go.jp/report/summary18/futo.html
なるほど。
こっちの方が解りやすい。

1 寄附金の概要
国立大学法人に所属する教員等が職務上行う教育・研究については国立大学法人にその遂行に関する事務上の管理責任があることなどから、国立大学法人は、寄附者の意向によって教員等の職務上の教育・研究に対するものとして教員等個人に対して寄附された寄附金についても法人としてこれを適正に受け入れて経理する必要がある。

2 検査の結果
検査したところ、5国立大学法人では、教員等個人あて寄附金を法人において経理するため、寄附金規則を制定するなどして、同寄附金を教員等から法人に寄附させることとしていたが、教員等から改めて各国立大学法人に寄附されておらず、個人経理されていたものが計52,479,000円あり、不当と認められる。
これを、国立大学法人別に示すと次のとおりである。

+*+*(以下略)*+*+
Unknown (おごちゃん)
2007-11-24 05:26:50
> 研究や教育にしか興味のない私のような輩にいちいちつきあってはくれない

それが要するに「C/Pが悪い」と思われている結果なわけですよ。

> 何を甘いこと

その「甘いこと」が出来る環境を自分で作るということに楽しみを見い出してるわけで。同じ苦労するなら、実りがないとね。学校だとそれが出来なさそうだから、大学教員になれそうな道から降りちゃったわけですよ。企業として研究してると、成果と金を集めることとが一致させやすいですしね。

> 取材に来てくれたらこういう話したいのに

マイミクの小飼さん(元ライブドアのCTO)のblogに、

http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/18258276.html

ということが出てます。既存メディアの期待しても無理ですよ。

その代わり我々には「ネット」という自分の声を出すためのメディアがあるんです。これを有効に使って行かなきゃ。

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