コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。

ソウル・フード 続

2008-10-23 20:17:03 | 
英文の講演会のことは、もっともっと書きたいんだけれど、それはどうやら週末になりそう。

それはさておき、Redfordさんのお話に触発されてyoutubeで“食べ物ジャズ”を漁っていたらふと、昔買ったCDを思い出したので、その話。


BlueNoteのコンピレーションで“CORDON BLUE”というタイトル。
有名飲食店の名前がややこしいが、ソウル・フードな選曲。

これ、94年に伝馬町の輸入盤屋で買ったらしい(このころはまだCDや本に購入の日付を書いていた)のだけれど、今検索すると殆どヒットしない。
Amazon.deでEUR 6,26で買えるらしいんだけども。
アメリカのBlueNoteではなく、イギリスのEMIが作ったらしい。

そして、データベース(ブルーノート・レコード・ディスコグラフィー・プロジェクト)もあった。
いやしかし、ブルーノートも変わったよねぇ。



さて、曲目。

見えないか。

PIG FOOTS John Patton
CORNBREAD Lee Morgan
CHITLINS CON CARNE Kenny Burrell
GRITS SND GRAVY Lou Donaldson
TACOS Stanley Turrentine
CHICKEN AN' DUMPLINES Art Blakey & Jazz Messengers
HOT DOG Lou Donaldson
KENTUCKY FRIED CHICKEN Ronnie Foster
MO' GREENS PLEASE Freddie Roach
ONE MINT JULEP Freddie Hubbard
FISH 'N' RICE Andrew Hill
COLLARD GREENS & BRACK EYED PEAS Bud Powell

それぞれyoutubeとかで検索すれば聴けるんじゃなかろうか。
便利になったというか、ミュージシャンはたまらんね。


この前のリストと微妙にかぶってる。
実は、ライナーノーツというか、英語の解説もあるんですが、まぁ、どっちか言うと曲解説。しかし、食べ物についても書いてあるので、誰か訳してくれないかねぇ。

*そういえば、前の記事でリンクしたWatermelon ManについてのHerbie hancockのインタビューをY先生が訳してコメントしようとしたら消えてしまったとか。
こっちも誰かお願い!

それぞれ、曲と食べ物のイメージについても知りたいなぁ。


さて、資料は揃いました。

前にも書いたけれど、61年生まれの私は、ラジオでジャズや“ソウル・ミュージック”を聴いてきたし、関連するような映画も観た。
そういう中で“ソウル・フード”というのは、ちょっとゲテだけど、それを食べないと黒人っぽいグルーヴ感が出せないんだ、とか、白人が普通に食べるものじゃないらしいとか、そういうイメージ。

テックス・メックスも聴くようになって、ケイジャン料理となんだかこんがらがったりもしてるんだけれど、基本的に、アメリカのエスニック料理なんだべ、というくらいの認識だ。

そう“エスニック料理”というのが、実は曲者なんだな。
日本にいると、いろんな国の料理が食べられる。
そこには特に差別意識はないのだけれど、TVで世界中の“ゲテ”料理も紹介され、「うわー」とか良いながら食べるのは、なんだかオリエンタリズム的な視線があっていやなことも。

"Invisible Man"が、大都会の路上で焼き芋を頬張る事の意味。
そういう食べ物って日本にもあるんだろうか。
それを思い出せない自分が“幸せ”な境遇を生きてきたと言うことなのか。


Redfordさんの講義は小説の中の、一つのエピソードの紹介に過ぎないのだけれど、そこからいろんな事を考えた。
文化を注釈すること。

江戸物を読む時は当たり前に調べていたそういうことどもを、ほかでは素通りしていたということ。


もったいない。

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