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コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。

教師の仕事は

2005-05-24 19:56:29 | 
第2弾です。
第1弾はこちら

yukoさんが、今日のブログに、教職一本に絞った、と言う宣言を掲載。人生の大きな決断。がんばれ!
たまたま、昨夜は、県の教育委員会の方と食事をしていた(内お一人は、この春まで現役の県立高校国語教師)ので、高校と大学の教育現場の話に。


生徒・学生の学ぶ意欲を評価しよう、と言う話になってるらしい。
大事なことです。しかし、第1弾で書いたことと殆ど重なるのだけれど、そのためには、教師が楽しんで授業を出来る環境が必要。
高校でも大学でも、成果を数値化し、「平等」な評価を目指して、個性的な授業を排除しようとしている。これでは、教師はちっとも楽しくない。

文科省の役人も、大学のマネジメント部門の職員も、学問は苦しいだけのモノだと思って生きてきたんじゃないかと思ってしまう。
学問は、最高の娯楽だ、と言うことを身を以て示す教師がいれば、子供達は羨ましがって自分から学ぼうとする。
毎日毎日「巨悪」のニュースが絶えないなかで、そうやって蓄財する人たちが、結局たいした罰を受けずに高笑いしてる社会を見たら、学問なんかやってるより、悪知恵を働かせた方が良いと思うに違いなかろうよ。

入試改革も、教材開発も、結局、現場に余裕がないから半端なまま進まない。
十年一日、同じ教材を使い続けたい教師をナントカしないと、どうしようもないよ。

個性的な入試を始めようとすると立ちはだかる沢山の壁。始めた後の追跡調査は、旧来の学力の物差しでするしかないから、結局、ユニーク入試はクズ拾いだと言い出す輩がいる。
全部、一回チャラにして、自分たちがどんな人を育てていきたいのか、そのために何が出来るのか、しなければならないのか、しっかり考えて行動しないと、本当に、日本は沈没してしまう。

なんだか、あやふやな言い方になってしまうんだけれど、本当に、簡単には越えられない色んな問題がある。
教育現場は、志の高い人にとって、居心地の悪いモノになっている。本当に深刻な事態だと思う。
私自身、大学の外に出たいと、本気で模索中。


yukoさんだけじゃなく、教師を志す人たちは、その、今の、気持ちを大切に、現場でぶち当たる沢山の壁を、諦めないで壊し続けて欲しい。

教師を目指す人ばっかりじゃないんだよな、ほんとは。
どんな職業についても、あるいは、どんな学校に入っても、失望は必ずあると思う。
新しい環境に入って2ヶ月が過ぎて、色々悩んでる人も多いでしょう。
そのとき、その空間の「文化」に従うのが正解だという考えは、取り合えす保留して、直感的に、正しいと思うことを前に出して生きて欲しいです。
きついけど、戦って欲しい。協調性も大事だけど、正しいことが通じない社会に協調することは、犯罪だよ。
なんにも具体的な支援は出来ないけれど、私も同じように戦っているし、そういう人はひとりじゃない。


なんか、話が変わってしまった。
yukoさん、就職までの道のりは、さしあたりひとりの勉強。それは有る意味簡単に報われることです。
yukoさんなら、必ず突破出来ます。
適性もあると思います。

問題は、その後。
来年の今頃、この記事を、もう一回読むことになると思うよ。

来年のyukoさんへ。
ひとりじゃない。がんばろう!
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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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楽しめるシステム (たなかけつ)
2005-05-25 14:18:31
と、評判だったドイツの教育制度。



子供の頃から本人の希望にあわせて専門教育を行う。不適と感じたら、そこから元も戻れる。高い職能意識を持った人材を育成できる。



理想的だ!と思っていました。工業学校にいき、さらに勉強したいひとは高等工業学校に進む。なんとなく、戦前の複線式教育システム(中学だけでなく)に似ているところがあると思っていました(当たり前か、モデルなんだから)。



これが、実はかなり失敗するケースが多いらしいのですよ。



(先生の生徒さんの場合とは関係なく、「高校生の教育」について言っています、念のため。)



本人の希望と適正。学びたいことと学ばせたいこと。

親の希望。

現実。



大学以降は良いとして、高校までをどうするのか。

...やっぱり、高校卒業まではブっ叩いてでも勉強させないとならないことはあると感じます。問題は、いかに自分の知らないこと(=興味ないこと)に大して関心を持たせるか、ということかと。







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Unknown (yuko)
2005-05-26 01:00:18
先生TBありがとうございます。

そうですね。ひとりの勉強は自分次第だから苦しくも易しいことなのかもしれません。

来年の今頃、私はどんな思いでもう一度この記事を読んでいるのか。不安ながらも夢膨らみます。



激励メッセージありがとうございますです。

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