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こならの森 43号

2008-04-07 | 創刊~100号

       こならの森43号1991.11.1発行


表紙/渡良瀬川夕陽

■こならの森11月号■

2…看板娘・小平さん
3…町・最北端の町」
5…結婚しました 山根さん
6…新米ママ奮闘記 蛭川さん一家
7…特集 一冊まるごと「田中正造」 
17…インホメ91 《芸術の秋 特集》
23…モータースポーツ・珈琲
24…アウトドアースクール
25…カラムコラム・街角の肖像
26…青春の断想・きれい瞬間
27…情報コーナー 佐野市
28………館林市 足利市
29…映画情報・ブックストップ10
30…書評・絵本紹介
31…協賛店MAP
33…こならの森から~
■こならの森11月号■

【本文抜粋記事】

新米ママ奮闘記
蛭川夫妻 長男
 私達は、赤ちゃんが生まれる前に一つの約束をしたことがあります。それは、「赤ちゃんばかりに夢中になってしまわないこと」こども大好きな私達は、きっと、赤ちゃんのことしか眼中になくなってしまうのではないか…と思ったから、どちらからともなくこの約束をしたわけなんです。
 平成2年の9月10日、わが家の長男・正敏が生まれました。生まれてみると、本当にかわいいこと、かわいいこと(ほとんど親ばかですが…)一般に、「目の中に入れても痛くない」とか「食べてしまいたいくらいかわいい」とか言いますが、その気持ちが良くわかりました。あーこう言う思いを言うんだなって……。パパは念願の男の子誕生に、喜びをかくしきれない様子で、一日に何度も、赤ちゃん(とママに?)会いに来てくれました。でも赤ちゃんを育てるって、とっても大変なことなんですね。病院にいる間は、看護婦さんにおまかせでしたが、退院してからはママの出番です。赤ちゃんが頼れるのは、なんていったってママですからね。「正敏君ママがんばるよ」とハッスルしていたのですが、新米ママは、赤ちゃんの出す信号を読み取ることができないことも、しばしばだったようです。                    
 退院した日の夜は台風の影響で大荒れでした。家の中では正敏がくしゅんとくしゃみ、実家に連れて来たとたん風邪をひかせたとあっては大変と、熱をはかってみたり、便の状態を育児書と見くらべてみたり、責任の重さに心臓がドキドキしてしまいました。朝起きて来て、昨夜あわててしまった事を話すと、「赤ちゃんにはまだ鼻毛がないから、ちょっとしたほこりが入ってもすぐクシャミが出るんだよ」と言われて胸をなでおろす始末。 一カ月近く実家にお世話になった後、パパの両親が待つ家に帰ってきました。おじいちゃんおばあちゃんは、とても赤ちゃんのあつかいに慣れているので、新米ママは頼りっぱなしです。最初の頃は母乳の出があまり良くなかったので「どうしたのかな?」と考えていると「もっとたくさん食べるようにすると、自然におっぱいの出も良くなってくるよ」とアドバイスを受け、一食一善だったのを二善食べるようにしてみたら、いつの間にか母乳だけで足りるようになっていました。やっぱり、ベテランですね。パパなんか私と同じ新米なのに、ママにいろいろアドバイスをするんです。そのはりきりようときたら、なんだかとてもおかしくなってしまいます。(本当は、そんなパパに感謝しています。) そんなことを繰り返しながら、正敏も1歳の誕生日を無事に迎えることができました。リュックサックの中に重い一升餅をいれて5秒も歩いたんです。とても感動的な瞬間でした。さて、私達の約束はどうなったか…と、いいますと。約束はしたものの、二人して赤ちゃんに夢中正敏と遊んであげているのか、正敏に遊んでもらっているのか、時々分からなくなってしまいます。とにかく赤ちゃん中心の毎日なんです。でも、これでいいのかも知れません。こうして、赤ちゃんと共に一年がたったわけです。まだまだ長い道のりだと思いますが、これからも新米ママは、がんばるつもりです。


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