原題:DRIVE (R 15+)
2011年・アメリカ(100分)
製作:マーク・プラット、アダム・シーゲル、ジジ・プリッツカー、
ミシェル・リトヴァク、ジョン・パレルモ
監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
脚本:ホセイン・アミニ
音楽:クリフ・マルティネス
出演:ライアン・ゴズリング、キャリー・マリガン、ブライアン・グランストン、
クリスティーナ・ヘンドリックス、ロン・パールセン、
オスカー・アイザック、アルバート・ブルックス ほか
原作:ジェイムズ・サリス
鑑賞日:2012年4月11日 (渋谷)
ロザンゼルス。
町の自動車修理工場で働くひとりの男がいた。
男は天才的なドライブテクを生かし、映画のカースタントもこなす傍ら、
夜は強盗逃し専門の運転手という裏の顔も持っていた。
男は同じアパートメントに住む人妻アイリーンにひそかに思いを寄せていたが、
彼女には服役中の夫スタンダードがいた。
ある日、
服役から戻ってきたばかりのスタンダードが、
ガレージで血まみれで倒れている姿を発見する。
男は事情を知り、スタンダードを助けようとするが、
ロスの裏社会が、その口を開けて待っていた!
なんと濃密濃厚な100分間。
むだな贅肉を削ぎ落とした作品。
背骨を鷲掴みされるような容赦ないバイオレンス。
どこか懐かしくも、強烈なボディーを喰らう映画!
ハードボイルドをベースに、ホラーのようなバイオレンス演出。
絶妙のバランスが最高に良い。
エレーベーターのシークエンスが最高。
スローモーションで描かれるキスシーンは、名シーンだと思う。
一転、その直後のバイオレンスに度肝を抜かれるが、
この緩急が素晴らしく、
セリフは一言もないのに、
男と人妻、決定的な別れのシーンを見事に物語る。
結局、
最後までバックグラウンドが明かされることがなかった名無しの主人公。
だが、彼の一挙手一投足から片時も目が離せなかった。
涙の代わりに血を流し、男はひとりハンドルを握る。
クール★★★★★★★★★★★★
痛い:★★★★★★★★★★★★★★★★
やばい:★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
痺れる:★★★★★★★★★★★★
キャリー・マリガンがいい:★★★★★★★★★★
主人公は、人妻に恋をした。
愛ではなく、恋であるところが、切なくて良い!!
レフン監督の次回作が気になる。