古森病院@福岡市博多区 病院管理者のブログ

ベイサイドプレイス近隣にある長期滞在型病院です。投稿記事は管理者の独自見解であり、医療法人の見解ではありません。

予防接種審議会の傍聴人発言の公募

2013-11-29 21:02:08 | 日記
今晩は。古森病院@福岡市博多区です。

今日は厚労省の審議会の御案内です。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000030949.html

厚労省の審議会と言うのは、委員に一般的には大学教授などの学者さんや
患者団体の代表者などが選ばれ、それ以外の下々?の方達は
審議会を傍聴することは可能ですが
傍聴人は発言は許されず、逸脱した場合は退場を命ぜられるのが常のようです。

しかしこの審議会は傍聴人が一人あたりたった2分とはいえ
発言の機会が与えられる珍しい審議会です。


内容は、日本版ACIPについて。
http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02857_03

感染症専門家以外の方には、はあ?というシロモノですが
平たくいえば 感染症対策を厚労省任せにしないで、いわゆる
現場で感染症の治療をしている医師(偉い人)にもACIPという組織に
入って頂き、そこで必要な対策の音頭取りをしてもらおうと言う
感染症診療の専門家の先生達の悲願と言って良い政策です。

今は厚労省の感染症部門が大学教授などの専門家に聞いて
感染症政策を行っていることになっていますが、その専門家の
メンバーがほとんど研究を主にやっている医師が多く
実際に病院で治療を行っている医師がごく少ないということが(忙しいので、審議会などいく
暇がない)日本のワクチン政策が予算の都合で定期接種と任意接種という
接種費用も何かあった時の補償額も異なる二つのシステムとなったり
2009年の新型インフルエンザの際の無駄な検疫に繋がったり、ポリオワクチンの
不活化ワクチンの導入やヒブワクチンの導入、ツベルクリン反応の廃止の遅れに繋がって
いるらしいです。因みに乳幼児ワクチンスケジュールの今の問題は、BCGは廃止してよいのでは?ということ、
B型肝炎ウイルス、おたふく、水疱瘡のワクチンの定期接種化が 主です。
興味のある方は応募してみてはいかがでしょうか。

ではおやすみなさい。
古森病院ホームページ http://komori-hp.cloudl-line.com
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