こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

【お経本づくりの会】

2023年10月16日 | 仏教
・昨日10月15日(日)は「お経本づくりの会」をお寺で開催しました

・先々代“光心”住職の増進佛果(追善供養)のために刷新された今の潮音院の青いお経本

・お寺でよく唱えられるお経の他、ご詠歌やお寺の宝物や歴史などが大変シンプルに記載されています

・ほぼ完成されていたお経本でしたが、時代の変遷と共に新しい内容が入り用となりました

・それがご詠歌

・お寺にて近年丁寧にお唱えされてきたご詠歌をこの度歌詞カードとして印刷し、従来のお経本に貼り付ける試みを実施する運びになりました

・夏のお寺だよりにて伝えるのみの宣伝告知でしたが、想定より大変多くの檀信徒の皆さまにお集まりいただきました

・なかなか慣れないハサミとノリの工作作業に悪戦苦闘しつつ、皆さん上手に新しいお経本を制作されていました

・中には本堂用のお経本まで手入れをして下さる方もいらっしゃり、大変ありがとうございました

・お経本は自分の手で書き込み、汚していくもの

・その書き込みに、功徳が宿るんだ、と

・修行時代の先生にそう言われたことを思い出します

・当日参加できなかった方にも順次お渡ししておりますので、お参りの際はお声かけください

・たくさんの功徳、お疲れ様でございました
















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【瞑想への先入観】

2023年10月15日 | 仏教
・例えば「怒り」の激情に悩まされている人がいるとして

・瞑想家に対してこう言った希望を伝えます

・「怒りの感情を発生させないためには、どうしたらいいですか?」

・瞑想家に、それは答えられません

・瞑想家は、怒りが起きることが当然のようにあるからです

・優れた脳科学者に訴えれば怒りの発生源となる神経回路を焼き切ってくれるかもしれません

・瞑想家は怒りの炎に身を焦がされそうになったときは、その怒りをよく観察します

・瞑想家によってその表現は様々ですが、気付く、注意を向ける、受け入れる、感じる…脳の反応としてはどれでも同じです

・そして、その怒りがどれだけ強烈であっても、無常の法則の例外にはなり得ないことをよく知ります

・感情は、置きます

・そしてそのどれもが、生物が生存していくなかで必要とされて強化されてきたまぎれもない先人達からの遺伝子と言う名の贈り物です

・感情を死滅させることを、瞑想家は望みません

・しかし、よく気付き、よく知ることはできます

・感情は親愛なる友人です

・よく付き合い方を知り、客観的妥当性の高い行動が取れるよう努力することができます

・感情だって友人ですから、時に間違ったり、へそを曲げることもあります

・対処の仕方をよく学べる

・それが瞑想家の一端かと思います




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【明日はお経本改めの会】

2023年10月14日 | 仏教
・明日はお経本の改めの会です

・14:00~15:00の間で取り組みます

・潮音院のお経本の裏側はご詠歌のページです

・なかなか使われないご詠歌も多いので、そこに新しい歌詞カードを貼り付けます

・ハサミ、のりをお持ちの方は持ってきてください




・もしお持ちの人は、ハサミ、のりのほかに

・カッター、カッター版、定規やものさしなどもあると大変取り組みやすいです

・是非お持ちになってください

・時間が足りず、作業途中になってしまっても、おうちで続きに取り組んでみてください

・明日これない方へも、後日ご希望の方には歌詞カードお渡しいたします
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【時として、お勉強】

2023年10月13日 | 仏教
・時が経ったり、資料を見直したりすればまた変わるのを前提として

・2日間に渡る東京の学者先生の講義が昨日終わりました

・現在の仏教教学の最先端を走る先生方とは言え、今回の講義は初心の折りに学ぶ内容の復習の意味合いも強く

・原点に立ち返り“在り方”を再確認する機会にもなりました

・もちろん先生方特有の解釈や理解も時間の許す限りお伝えいただき

・大変にありがたい時間が過ぎていきました

・ここはこう

・と言う確信、断言ができるという訳ではないですが

・今回はお大師さまがお弟子さん、あるいは著作を読む多くの人々に対して

・「一生懸命自信を持って修行しなさい」

・と言う意思の感覚。影響力の波を感じました

・なぜ修行に重きを置く高野山が建立されたのか

・そしてそこをお大師さまは終の住みかに選んだのか

・なぜ自分自身がこの世界と、そして悟りと如来さまと同一であると徹底的なまでに主張されるのか

(自分=世界=修行=悟り=如来)

・阿字観に代表される真言宗の修行法がなぜここまで多岐に渡り深遠さを維持しているのか

・「この修行法に確信を持て。だから必死に修行するのは今なんだ。」

・と言う訴えがあったように感じました

・タイやチベットやど伝統的な仏教圏では当然のように“今”悟るために多くのお坊さんが修行しています

・それは目指す処が私たちと違うからだ、と早合点していました

・逆だったのでしょう

・真言宗修行者が目指すのは、本来ここだったのでしょう

・悟りと言う目標を遠く来世の自分に託して、勉学の享楽を甘受していた当時の仏教者たちに

・お大師さまは今こそ本来の原点に還り

・生きている今悟り、本当の悟りの利益を人々に与えようと

・真言密教と言う最先端の神秘宗教の皮を仮に被り

・伝えたかったのではないかと

・そう感じました

・もちろん方便としての神秘的儀礼の数々は人々を救済へ導く手立てであることに疑いの余地はありません

・ただその真意を理解してくれる仏弟子たちに対しては

・「大丈夫、進みなさい」

・と、慈悲深く、そして力強く背中を押してくれるお大師さまの人物像が

・少し見え隠れした様な気がした

・そんな時間でした

・それを実際の実践教化場面にいかにして活かすかは

・…




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【散歩も修行も】

2023年10月12日 | 仏教
・散歩はよく知られているように健康効果が高い上に

・瞑想やマインドフルネスの土台として大変取り組みやすいエクササイズです

・シンプルに足の裏に伝わる感触を感じ続けるだけで充分にそれは瞑想の一歩目であり

・そこから深い洞察へ繋がっていきます

・比喩じゃなく、まずは最初の一歩から

・仏道精進を始めましょう




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