こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

昭和二十四年九月に上棟、同二十五年五月に落慶、現在に至る

2013年04月20日 | 仏教

瓦供養文

 夫れ諸仏の聖業は大慈を以て先と為し 菩薩の行願は大悲を以て本となす。大慈は楽を与え、大悲は苦を抜く。抜苦与楽の基は報恩謝徳の浄業にあり。
 天正二年中興と伝えられし当山潮音院現精舎は、昭和二十四年九月に上棟、同二十五年五月に落慶、現在に至れり。その後、昭和六十二年に屋根瓦および地板の改修事業を実施。
いまだ二十数年の経過とはいえ、今般平成二十五年正月十七日。時あたかもご本尊観世音菩薩御縁日。例年になき大雪に見舞われし本堂屋根瓦は、無残にも崩壊崩落に至る。さらには、一方において、平戸瀬戸より吹き上がる潮風や酸性雨にもおかされ溶解をすすめるの体を示せり。
 今般、これら数多の問題を解決すべく、新たに本堂屋根瓦の全面改修を施工するに至る。而して、長年潮音院精舎を始め、ご本尊諸仏諸菩薩、数多の参拝者を護りし瓦と、前回施工の関係各位へ報恩感謝の念を捧げるため、ここに潮音院檀信徒総代および関係各位あい集いて、旧瓦を清め祓い、瓦供養の儀を厳かに修め奉る。
 仰ぎ願わくはご本尊聖観世音菩薩、堅牢地神、当山当所鎮守、諸天善神、これら報恩謝徳の真心をあいみん納受して、作業安全、災難消除、山内安全、所願成就ならしめ給わんことを。
乃至法界平等利益

平成二十五年四月十八日                          遠海山蓮華密寺潮音院住職 光洋 敬白

 

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