ウチごはん&ソトごはん

今日なに食べた?

大阪【かむなび】 ウチは日本酒のお店ですが、よろしいでしょうか?

2009-07-24 18:00:04 | 旅行記
どうも、カンザワです。

ようやく夕飯にたどりつきました。


三連休の日曜だった19日。

この日の夕飯だけは事前にきっちり予約しとかねばと思っていたのだが、
なんだかんだで予約できたのが17日金曜夜。
連休の前日です。

三連休前ギリギリだし、
日曜祝日休みのところも多いし、

もう絶望的かも~~~!!


焦ってぷりぷり怒りつつ、

天ぷらメインのイタバシ大阪めぐりリストを無視して、

カンザワが行きたい居酒屋2店に絞り込む。


どちらも甲乙つけがたかったが、先に電話した店はあいにく満席。

残るはもう1店。

これがダメなら天ぷら。それもダメだったらどうしよ~~~。



23時過ぎていたが、イタバシが予約の電話を入れてみると…

運よくOK★

よかった~~~~

しかも、
「ウチは日本酒のお店ですが、よろしいでしょうか?」と訊ねられ★

「日本酒、大好きですから楽しみにしてます」
と、18時に予約。

これが、当日までの流れでした。

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そして19日。

通天閣からいったんホテルに戻った我々、

ほんの1時間ほど休憩(カンザワは爆睡、イタバシは読書)。


ホテルからはタクシーで目的地へ。

電車で行こうとも思っていたのだが、
場所が谷町4丁目と谷町6丁目の中間でわかりにくそうだったのと、
空の雲行きもあやしかったので。


タクシーに住所を告げると、

「電話番号言ってみてください」
というので、電話番号を教えたのだが、
目的地該当なし。
「あれ? 入力間違えたかな。もう一度、教えてください」
再度、教えたがやっぱり該当なし。

「いや、たぶんそういう有名店じゃないので」
「じゃあ、住所を教えてください」
再び住所を教える、目的地がようやくセットされた。
「いやー、よかったな、ちゃんと住所があって。
住所もなかったら困るもんな」

イタバシの言葉に、運転手さんも「あはは」と笑い、
タクシーのなかも和んであれこれ教えてくれる。

そうするうちに、細い道へ。

熊野街道】とある、古の道だ。

熊野街道は、京から大坂を経て熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)への参詣に利用された街道の総称なのだとか。江戸時代には参勤交代路として整備され、紀州街道とか紀伊路と呼ばれたらしい。


【街道ウォーキングマップ | 熊野街道】


すると、古民家を改装した感じの店がぽつん、ぽつんと続き、

「ここじゃないですか?」
運転手がストップして、ちょいバック。

「あ、ここです。ここです」

小さな看板があるだけで、食べ物屋さんというより器屋さんのよう。

そこがまたいい!!

外観見て、一目ぼれしました。


タクシーの運転手さんがじーっと建物を眺めながら、

走り去ったのが面白かった。

カーナビに載ってない、小さな看板の食べ物屋さんに

東京からわざわざ客が食べに来た(本当は飲みに来たのだが)となると、

たしかに気になるだろうな。



前置きが長くなったが、

席に腰を下ろした途端に、柱時計がぼーんぼーん

18時の時を告げたのだった。


お店幅広のゆったりしたカウンター席と、奥に大きなテーブル席があります。


器もステキなのが揃っていて、全体に趣味がよく、
ほどよく寛ぐ感じ。

うーん、完璧。

ステキなのに、これみよがしって感じがないのがいい。


とりあえず注文した瓶ビールでのどを潤し、


お通しが出たところで、日本酒へ。

最初は冷酒を飲みたかったので、


奈良の「篠峯 遊々」純米山田錦 無濾過生原酒 一年熟成(450円)


新潟の「鶴齢」特別純米酒 越淡麗55% 無濾過生原酒(500円)



料理はメニューはこんな感じ。

お造りには、鳴門の漁師・村さんのスズキが♪

迷わず注文したあと、あれもこれも食べたくて迷っていると、

「塩豆が人気ありますよ」
と女将さん。


鳴門の漁師・村公一さんの鱸(すずき)のお造り(1,000円)

5日間熟成させた鱸。
歯ごたえがありながら、ねっとり感もあり、
なにより味わい深い。

昆布〆でもしたかのような深い味わいに、ぽあーん★

村さんの鱸は何度かいただいたことがあるけど、
この日はまた格別においしかった。


かわいらしい、色とりどりの「塩豆」(400円)。

8種類の豆が入ってます。


さぁ、燗酒タイムに入ります♪


うーん、どれから飲もうか悩みます。
それが、楽しい。
それが、嬉しい。

ざっと60銘柄はあるみたい。



まずは、
滋賀の「七本槍」純米 玉栄80% 生原酒(450円)

あはは、すっきりした冷酒のあとに飲むと、
酸がぶわーっと口のなかに広がる。

唾液もじゅるるんとあふれ、
食欲が増します。

ちなみに玉栄は、冨田酒造が一番こだわる酒米。

80%という低精白だからこそ出せる味わいを目指し、
粕歩合も通常よりも高くしている。




右奥の窓から見える外の景色も、徐々に夜の気配♪


「野菜おひたし白ソース」(700円)




秋田・横手にあった沼舘酒造の「たてのい」山廃純米(450円)

※残念ながら、平成20年春をもって廃業されました。




泉州ガッチョ天ぷら」(700円)

ガッチョってなんだろうと思ったら、メゴチのことでした。

ガッチョ、穴子、シャコが泉州名物なのだそう。

美しいので、イタバシにもってもらって撮影してたら
店主がにっこり微笑んでくれました。



焼きスルメイカ塩辛 バゲットで」(600円)



三重県伊賀の「三重錦」うすにごり純米酒 雄山錦(400円)

元プロボクサーの杜氏・中井昌平さんが醸した酒。



大阪「秋鹿 もへじ」純米吟醸 生原酒(500円)

へのへのもへじは案山子の顔、
田んぼのトレードマーク。

自営田で無農薬栽培された山田錦で醸したお酒であり、

夏は米造り、
冬は酒造り、

蔵元がすべて一貫造りされているお酒です。



器の収納も上手いが、お店の造りも巧み。

二階は自宅となっているのだが、
女将さんがたたたっと二階へ着物で駆け上がる姿が見事。


ご主人の持ち場とは席が離れていたので、
あまりお話できなかったけど、

女将さんとたくさん話せて楽しかったです。



気持ちはまだまだ食べたいのだが、
朝からの食べ飲みが影響して、やはりいつものように食べられず。

でも、まだ食べたいよーということで、



「自家製の漬物盛り」(400円)

おいしかった!




そして、レーズンバターならぬ「干し柿バター」(400円)

これいい!
真似してみたい。


最後に、



兵庫県の「竹泉」で〆なのだ。






トイレもステキでした。


飲んでいる途中で雨が本格的に降り出し、

私の小さな折りたたみだけで大丈夫かなと心配していると、

「大丈夫。傘ならありますから」と女将さん。


帰るとき、お客様を必ず外まで見送ってらしたのですが、

記念に一枚撮影させてもらいました♪



明るくキリっとしてステキな女将さんでした。

遠いですが、また絶対に再訪したい。
そのときは、オナカ空かせて伺います。






【味酒 かむなび】
大阪府大阪市中央区内久宝寺町2-7-12
06-6765-0930
営業時間 17:00~23:00
定休日 月曜日
25席 (カウンター17席、テーブル6~8席)

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雨のなか、少し歩くとイタバシの携帯が鳴る。

電話がなければ鶴橋にホルモン焼きを食べに行くつもりだったのだが、
予定変更。

ちょうど通りかかったタクシーに乗り込み、

激しい雨のなかを移動

(つづく)

次の食事は21時52分に更新します。