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【錦糸町「井のなか」誕生記録07】 工藤ちゃんマジギレ!?(1)

2006-03-05 09:33:35 | 錦糸町「井のなか」誕生記録 全22回
友人、工藤ちゃんの居酒屋「井のなか」の施工工事もラストスパート。
3月7日の引渡しは、予定通りきちんと守るという返事を3月3日に施工業者の社長からもらったとのことなので、間違いないはずだ。当日になって、やはり延期…という事態にならないことを祈っている。

まえもってタイトル予告していたにも関わらず、なかなか詳細レポを報告することができなかったのは、

次から次へと問題発覚!!
いったいぜんたい、どうなってんだ!!

なんてことはない。
工藤ちゃんもマジギレしてたが、外野であるはずのカンザワも憤慨してたのでした。

すこし時間が経って、気持ちも落ち着いたと思うのだけど…。長いし、楽しい話でもないので、興味がある方だけ読んでいただければ。

さて。
私が一番最初に問題に気付いたのは、2月14日。その日は施工前の下見以来で、午前中に行くと、店舗では床にコンクリートを流し込む作業をしている真っ最中だった。

【2月14日の予定】

1)テンポスで、必要な調理器具を購入決定
2)浅草「田窯」で徳利と猪口を確認。
3)仕入先を数軒まわる
4)現場に戻り、担当者と壁の色のことなど打ち合わせ

その日は工藤ちゃん、調理担当の五十嵐くん、カンザワの3人で行くことに。

まずは、さっそくテンポスへ。




安い中古品などが、いろいろ揃ってます。

購入予定にしていた冷蔵庫を見ていると、設置予定場所に置けないみたいだ、とのこと。設計図では設置できるはずなのに、現場に設置場所の寸法を確認してみると、入らない。

おかしい。

じっと設計図を見ていると、冷蔵庫の箇所ではなかったが、別のところに記入されている数値が、設計図の幅と明らかに異なることに気付いたので指摘。

設計図ミスのおかげで、別の冷蔵庫を注文するしかなくなり、思いのほか時間をとられてしまう。仕入先をまわるのは後日にして、とりあえず店舗に戻ることに。床のコンクリートがきれいに流し込まれた後で、職人さんたちは和やかな雰囲気。



そこではじめて、現場の担当者であるA氏に挨拶。
工藤ちゃんから、「壁や天井については、こちらのカンザワさんと、今日はいないですが、イタバシさんにお願いしてありますので」と紹介された。

「床はこの炭を混ぜます」とA氏が教えてくれた横で、職人さんがなかの炭の粉を見せてくれたので撮影。
「この二種類の炭を混ぜるんだ」





そのあと、A氏が言った。

A氏「できれば、壁と天井の色を早急に決めてほしいんです」
カンザワ「早急って…いつまでですか?」
A氏「明後日の午前中に塗り始めたいので、できれば今、決めてほしいんですけど」
カンザワ「今って今?」

突拍子もなくて、笑ってしまった。

「それは無理ですよ。いきなり壁の色を決めるなんて…」
一応、壁のサンプルがあるか訊ねると、本当に少し、6種類くらいあるだけ。それじゃあ、話にならない。
「まだカウンターの色も見てないですし、とても無理です」
(この状態で、どうやって決めろっていうの?)

A氏は続けた。
「時間的に明後日の午前中には塗り始めないと間に合わなくなるので、色を決めて欲しいんです。おおよその色を決めてもらえば、現場で調合するので、それを確認してもらって…」
「明後日の午前中に、ここに来て確認してほしいってことですか?」

その時点で、施工業者との最初のミーティングに出ておくべきだったな…と後悔した。工藤ちゃんから、二度目の設計図(※以前、ブログで紹介したのは一度目の設計図)をもらったときに、立体カラーのイメージ図を一緒にもらっていたので、壁の素材など、だいたいのことは決まっていると思っていたのだ。だが、実際はなにも決まってないに等しいらしい。それを、今、決めてほしいだなんて…無茶だ。

大金を払って、こんな慌てた決めさせ方があるだろうか!?

とりあえず、明日、カウンターの色を見に八街まで出掛けることになっているのだし、壁の色はそれを見てからでも遅くないだろうと、明日、決めるということで交渉。A氏も同行することになっていたので、壁のサンプルを持ってくるように注文し、その日のうちに決定すると約束した。

あとは天井だ。

「素人なのでプロの意見を聞きたいのですが、店舗の天井が低めなので、それを感じさせないためには濃い色がいいような気がするんですが。ただ、施工業者さんが『天井を黒にすると証明の具合が悪くなる』って、おっしゃったと工藤さんから聞いてるんですが…。具体的にどう具合が悪いんですか?」
と率直に訊ねると、
「照明がどうしても暗い感じになるんですよ」とA氏。
「そうですか? …天井が黒でも明るい店はいくらでもありますよね?」
なにしろ、どういう照明をつけるのかわからないのだから、判断しようがない。
今度は工藤ちゃんに確認する。
「照明やコンセントの記入した設計図をまだ見てないんだけど。照明はどの位置にいくつつける予定になってるの?」
「僕もまだもらってないんです」
「え? うそ……」
「あ、それなら…」とA氏。
「僕も昨夜もらったばかりなんですが」と設計図を広げた。そこには、赤ペンで大雑把に書き込まれていた。

そもそも、昨夜、もらったばかりって…どういうこと?

「あの…普通、どこのメーカーのどんな照明をどこの場所に、いくつつけるって想定したうえで見積もりを出してるんじゃないんですか? 店舗設計は知らないですけど、一般の家の建築は、ちゃんと細かく見積もりだしてくれましたよ」

一般の家と店舗では、違うところも多々あるだろうと思っていたのだが、店舗のほうがよりシビアに、見積もり計算も細かいものだろうと勝手に思っていたのだが。

しかも、
「この設計図、照明の位置がまったく変わってない。社長が僕に話してたのと、ぜんぜん違うんだけど」
と、工藤ちゃん。

工藤ちゃんが言うには、二度目の設計図からさらに、カウンター上の収納の部分を広くして、照明の位置が変更になったとのこと。それがまったく反映されていないという。
「…僕はぜんぜん聞いてないです」とA氏。

このとき、工藤ちゃんのスイッチが入った。
工藤ちゃんから、いままでの不満がどどどっと噴出。

「Aさんが聞いてないとか、そういうんじゃなくてさ。この件は、僕が言い出したんじゃなくて、社長がこうすればって僕に言ったんだよ。そっちから言い出したことなのに、いったいどうなってるの? 収納スペースがこの広さのままだと困るんだよ!」

設計図の間違いのために、何度もテンポスに足を運ばねばならなくなったり、とにかく時間と交通費の無駄が多くて困る。以前から催促している「施工スケジュール」をいまだに渡してもらっていない。新しい設計図はいつくれるのか、云々。

そもそも、元凶は、設計デザインしたのが社長の息子だということ。現在、社長の息子は別の仕事をしているため、まだ若いA氏が途中から担当者になったことだった。十分な引継ぎがなされておらず、A氏も「自分でデザインしたわけではないので」と即答できない点が多い。社長の息子に対して遠慮が感じられたし、それも当然だろうと同情するが、それはあくまで先方の社内的なこと。こちらは大金を支払っているのだから、担当者になった以上、きちんと仕事してもらうしかない。

そもそも、建物を作り上げるのは大変な作業だ。

なにしろ「無」のところから作り上げていくのだから、実際に出来てみないとわからない点が多い。だからこそ、素材やサンプルなど、実際に見て触れるサンプルを設計者・デザイナー(施工業者)は用意し、施工主が具体的に想像しやすい環境を作ったうえで、予算に合わせて素材をそろえ、提案していく。我々が家を建てたとき、見せてもらえるものは目で見て納得して決めていったので、今回も当然、そういった確認作業は済んでいると思っていたのだが。

一番肝心なことは、建築家・設計者とイメージを共有することではないかと思う。

作る前、施工主はどうしても夢が膨らむ。そんな施工主の夢を、予算に見合った使いやすく現実的なものにしていくことも、建築家・設計者の腕の見せ所だと思う。
ところが、まだ一度もサンプルを見せてもらっていないと聞き…


これは大変なことになるぞ、と思った。了解を得たつもりでも、実際、仕上がってみると「イメージと違う」ということは、よくある話なのだ。

一方、この日までのカンザワはといえば、器や店内の大まかなデザイン、メニュー構成など、アイデアは出すし応援もするけど、基本的にたんなる「追っかけ」気分だった。オーナでもないし、コンサルタントの仕事をしているわけでもない。居酒屋好きの消費者として、アイデアを出したり、手伝えることがあれば、どんどん手伝うよ~という気分だけだった。そういうわけで、どう意見を言ったらいいものか迷い、30分~1時間、脇でだまって聞いていたのだが。

工藤ちゃんがA氏との話しが終わり、今度は五十嵐くんが冷蔵庫や調理器具の設置場所のことで話し合い、そのあとまた工藤ちゃんが…。

同じ話しが繰り返され、一向に次の展開に進む気配がない。

コンクリートが乾いてないので、打ち合わせは現場の外、吹きさらしのなかでやるしかない。酒蔵見学同様に厚着をしていても、足元からどんどん冷えていく。こうしているうちにも、みんなの体力と時間が奪われていくのは勿体ない。これ以上のロスは防がねば。そう思った。



それには、第三者が間に入って、話を進めるしかないなぁ。

これからまだ、徳利と猪口の打ち合わせに浅草「田窯」に行かねばならないんだし。最低、これは今日中に終わらせないと。

「いままでの問題点は、お互いによくわかったと思うから、いままでのロスを取り返すためにどうすべきかを考えるべきじゃない? 最終的に『いい店ができてよかった』って思える店にしてほしいと思うんだけど」

今日のところは決定できることがほとんどないことを確認し、明日、決めるべきことを整理して、浅草「田窯」に移動。

まだ、なにか起こるだろうな。
そう覚悟はしていたが、甘かった。
実際、この1週間は、次から次へと問題が表面化して……!?



【居酒屋ができるまで】 工藤ちゃんマジギレ!?(2)に続く。
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8 コメント

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うーむ (こむこむ)
2006-03-05 10:06:20
カンザワさん、こんにちは~



いろいろあって、と言うか、責任者不在の

かなり困りもんのパターンのようですね。

冷静な仕切り役が必要な気がしますね。



良い店にしたい気持ちが、後ろ向きな

やりとりで消耗させられてしまうようで。

とにかく目標に向かって、なにがあっても

前向きな気持ちで、と申しあげるしか。

お手伝いできることなら、何なりと

おっしゃって下さいね。



浅草「田窯」は良いお店ですよね。2階に

上がって、じっくり器を見ていると

なんかまったりしてきます。
む~~~~ (ちゃこ)
2006-03-05 11:38:05
疑問をぶつけて即答で回答できない担当なんて担当と呼べないと思う

一生に何度もできる事じゃないんだからしっかりして欲しいね?読みながら私も腹が立ってきた

多々多々問題噴出なようですが、無事完成しますように祈ってます
なんとなんと・・・ (霧坊)
2006-03-05 11:59:45
そんなことがあったのですかぁ.

それではストレスが溜まるし,風邪も引いちゃいますよね.

でも,冷静な判断が出来る友人が傍に付いていてくれて,工藤さんにとってはとても助かったのではないでしょうか?



引渡しは明後日ですね.

無事に終わりますように~~~~~~っ!

って,念をこめてお祈りします.
コメントに感謝 (カンザワユミコ)
2006-03-05 14:38:31
★みなさま



今回の記事、悪口とかグチにならないように気をつけて書いてみたものの、みなさんがどう思われるかなぁと心配でしたので、コメント、大変嬉しく思いました。ありがとうございます。





★こむこむさん



>冷静な仕切り役が必要な気がしますね。



本当にそう感じました。

いままでコンサルタント業が必要だと思ったことはなかったのですが、今回の件で、考えを少し改めました。



我々も、そういったつもりで最初から絡んでいれば、素人なりに問題回避の糸口をつかむことが、もっと早い段階でできたのではないかと。

とはいえ、全体の残り時間を考え、前向きに問題解決取り組んで来たので、ご安心ください(最後まで安心できませんが…笑)。





★ちゃこさん



ちゃこさん、一緒に怒ってくれてありがとう!!

すごい嬉しいです。



本当に、一生に何度もできないことだということは、先方だって十分承知のうえだと思うのです。きちんとした仕事をしてほしいと祈るような気持ちで、この1週間は過ごしてました。





★霧坊さま



もっと冷静な判断ができれば良かった…と悔やむ点は多々あります。もっと工藤ちゃんの負担を軽くしてあげることができただろうに。



ああすればよかった、こうすればよかった…と思うことはいろいろありますが、それがわかったことが、これからの財産になるのではと、今は工藤ちゃんとも話しています。



コメント読んで、元気でました。

いつも励ましてくださり、ありがとう。
造作って奴は (狼亭)
2006-03-05 21:13:15
色々と大変で、ストレスの溜まることでございますね。

でも、造作という奴はそんなもんかも知れませんねェ?

本当の所は、実際に出来上がって見ないと分からないのかも知れません。



無責任な言い方で恐縮ですが、個人的には、まっとうな純米燗酒とまっとうな酒肴が適価で楽しめればOK牧場♪



「田窯」も良いお店ですが、老舗「いでい陶器」@合羽橋の安定感も捨て難いような?
造作 (カンザワユミコ)
2006-03-06 10:14:55
★狼亭さん



私もそんなもんなんだろうな…と思います。

ただ、やっちゃうまえにどうして依頼主に

連絡がないんだろうなって。

一番、そこに疑問とストレスを覚えます。



まっとうな純米燗酒に、酒肴。

引渡しが終わったら、メニュー構成も大詰め。

まだ試食をしてないので、私も楽しみにしている

ところです~。



老舗「いでい陶器」さんは、今回、まだなんです。

我々がセレクトした陶器を基本に、料理担当者が

あとは揃えることになっているので、多少、

我々のテイストは変わるんだろうなと思ってます。



蔵元からも古い食器を購入してきたみたいです。
Unknown (とりしや)
2006-03-15 07:57:25
こういう問題はオーストラリアだけかと思ってましたが、、、、。

うちも多々ありました。時間ばかしどんどん経過し=家賃がかさむという図式ですね。

工藤さんの心中よ~く分かります。遅れた分請求したくなりました。
遅れた分 (カンザワユミコ)
2006-03-15 12:38:54
★とりしやさん



もしかして、グローバルスタンダードなんでしょうか(笑)



本当に時間ばかりが無駄に流れていく。時は金なり……まさに!です。



彼は遅れた分、請求すると言ってましたが…先方もさまざまなミスと遅れで、大工さんを予定より拘束しなければならなくなり赤字のようです。

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