コミエラR~失業日記

失職しました。

247日目。

2011年05月26日 21時34分50秒 | 失業日記
5月26日

五月の失業認定日。ハロワへ出かける。
少し晴れ間は出たものの、雲がけっこう分厚く
富士山の姿を拝むことはできなかった。

今朝は、小学生のときの親友が出て来る夢を見た。
彼とは小学校卒業以来一度も会っていないのだけれど、
夢に出て来ることも数少なく、今回を含めて一、二回じゃないだろうか。
夢の中での設定は大人になってからのものだったが、
そんなわけで彼は当時のままの姿だった。
けっこう顏とかリアルに覚えているものなんだな。

わたしと彼は、共通の友人である女のコを交えて旅行する計画を立てている。
この辺のシチュエーションは、実際小6のときダブルデートした時を思い出す。
彼とわたしと、クラスの女の子二人。

でも、夢の中では何か計画に不具合が生じて
(彼が電話で誰かと暗い声で話していて、ああダメなんだ、と感じる)
旅行には行けなくなってしまう。
と、それだけの夢だった。
登場する女のコは、相変わらずイメージだけで顔が見えない。


今日、目が覚めてから(本日6:00前起き)
なぜか「巨頭オ」が頭に蘇ってきて、なぜか背筋が寒くなった。

「巨頭オ」というのは、知ってる人は知っていると思うが、
“2ちゃんねるの怖い話”によく登場する有名なエピソードだ。
 → 参考

話の内容としてはそれほど衝撃的なものではない。
どちらかというと「コワい」というより「シュール」な傾向の話。
でも、なぜか後からじわじわ来るのだ。

実際読んでもらえれば分かると思うが、あっけないくらい簡潔な文章だ。
その、事実報告だけ、みたいな簡略な文章がかえって想像力を掻き立ててくれる。
なまじ詳細に説明的に書き込まれてしまうと
やはりイメージが限定されてしまい、それがハマらないと
少しもコワくないし面白くもない。

それからタイトルにもなっている「巨頭オ」という言葉。
これがワケ分からなくて、不気味。
響きが不気味、というのではなくて、
発音の分かりにくさと意味不明さが、なんだか読む側を置き去りにするような
不思議さをたたえている。
特に最後の「オ」がすごく効いている。

それにしても、語り手に襲いかかってくる異形なものの姿は
なぜか吉田戦車のマンガを思い起こさせる。思い起こしてしまう。
吉田戦車のデビュー頃の不条理ギャグには、
ときどき戦慄してしまうような味わいのものがあったから、
傾向としては似ているのかも知れない。

この話がホラーとして特に優れている、というつもりはない。
ただ、わたしはこういう意味不明の、ぽつんと取り残されるような話が
すごくツボなのだ。大好きなのだ。
だから、頭のけっこう深いところに残っていて
突然あるとき蘇ってきたりするのだ。

そのとき、こころの中に突然に現れて背筋を寒くするものは
「闇」というよりも「虚無」に近いような感じがする。
温度も音も風も臭いも感じない、広大で真っ白な砂漠のただ中に
ぽつんとひとり、取り残されたような感じ。



     何もない何にもなれないなにもない
     それヤバいっすね虚無ってますね



なんだ、今の自分の状況なんじゃないか。

最新の画像もっと見る