京都の闇に魅せられて(新館)

京都国立博物館『皇室の名宝』展へ





(記事中の写真はクリックで拡大します。プライバシー保護等の為、人の顔部分に修正を加えていることがあります)


 どうも、こんにちは。
 芸術の秋だからというわけではないのですが、最近いろんな美術展を巡ることが多くなっています。
 その際、美術館のカフェやレストランで食事をすることもありますが、こういった美術館や博物館の店はセンスも良いところも多く、そうした店を巡るのもちょっとした楽しみとなっております。
 今回は、京都国立博物館で開催中の10/10から11/23まで開催の『特別展・皇室の名宝』を訪れ、さらにそこに出店していた前田珈琲(マエダコーヒー)で食事を楽しみました。


 10月某日、会場の京都国立博物館・平成館へ。












 ここでは優れた美術品が数多く公開・展示されているというので楽しみに来ました。
 なおこの記事を執筆中の現在も続くコロナ危機の為、完全予約制にする等の入場制限が課せられた中で、私自身も感染のリスクを覚悟しての入場とはなりましたが。
 それでも、円山応挙や伊藤若冲など歴史的な天才絵師の名作が幾つも観られるというのですから、行かずにはいられません。特にこの二人の作品も観られるとなれば、多少の無理をしてでも行きたいと思うのです。
 以下、展示されていた作品の一部も紹介し、それについて少し語りたいと思いますが、さすがに芸術的・歴史的価値も高い貴重な作品を直接撮影させてもらえるはずも無いので、物販コーナーで買った絵はがきやクリアファイルなどを使って、少し話を。


 円山応挙『群獣図屏風』。





 多少のデフォルメを混じっていますが、緻密に描かれた見事な動物画です。



 円山応挙『牡丹孔雀図』。





 鳥の王とも言われる孔雀と花の王とも言われる牡丹(ぼたん)とのゴージャスな組み合わせに、円山応挙ならではのカラフルで緻密な描写ですね。



 『蒙古襲来絵詞(もうこしゅうらいえことば)』。















 この絵巻は、中学の社会科や高校の日本史などの教科書でも見覚えがある方も多いのではないでしょうか。
 肥後の御家人(ごけにん)である竹崎季長(たけざきすえなが)という人が主人公ですが、この絵巻はこの人が戦った活躍と勇姿を後世に遺す為に創らせたもののようですが。
 計画性の無い私の性格から、展示品を事前にあまり調べずに行きましたので、この作品が展示されているとは知りませんでした。
 思わぬところで、昔教科書で見た作品に出会えて、何だかうれしく、懐かしいような気持ちになりました。
 それでこうして、物販コーナーでも絵はがきとクリアファイルを買ってしまいました。



 絢爛豪華な狩野永徳『源氏物語図屏風』。






 岩佐又兵衛『小栗判官絵巻』。





 この小栗判官という人物が主人公で、「照手姫という運命の相手ともいうべき女性の一門に一度は殺されながらも、閻魔王の計らいで復活し、自分を謀殺した者たちを倒し、姫と結ばれる」という伝承を元に創られた物語です。
 壮大な恋愛物語である上に、ファンタジーのような要素もある、私のような者にとっては興味をそそられるものでもあります。
 これは閻魔王に遭う場面でしょうか。
 なお、岩佐又兵衛という人は、何とあの織田信長に謀反を企てて一族もろとも殺された荒木村重の子でしたが、後には徳川二代将軍・秀忠に招かれ江戸に移住して活躍をするという、まさに波瀾万丈な人生を送った人物でもあります。
 大分以前ですが、東京都美術館『奇想の系譜』展でも、岩佐又兵衛の作品のひとつだという、『山中常盤物語絵巻』という今で言うエログロ要素もあった絵巻を観たことがあります。
 いずれまた、小栗判官伝説や、岩佐又兵衛やその作品について調べてみるのも面白いかも、とも思います。


 そしておそらく絵師・伊藤若冲の最高傑作のひとつともいうべき『動植彩絵(どうしょくさいえ)』。
 動植物を描いた全30幅の作品群ですが、そのうち幾つかが今回の特別展で公開されるということを知りましたが、実は今回『皇室の名宝』を訪れた一番の目的がこの作品群を観ることだったりします。


 『動植彩絵』のひとつ、『牡丹小禽(ぼたんしょうきん)図』






 『動植彩絵』のひとつ、『雪中鴛鴦図 (せっちゅう えんおうず)』。






 特に『雪中鴛鴦図』がお気に入りですね。
 構図もいいし、色使いも派手すぎない、わびさびとか幽玄なども感じさせるという。


 他には墨の濃淡や筆遣いのみで、あらゆるものを表現しきった水墨画の数々など、非常に面白いものを観ました。
 その他にも、ここには書き切れない、紹介しきれないほどのものを観て、楽しんできました。


 ・・・あっ。
 当初の予定では、この後食事をした博物館のカフェでの話をしようと思っていたのですが。
 記事が結構な長さになってしまいましたので、それは次回記事にでも回しましょう。
 それにしても、またもや計画性なく、行き当たりばったりな私の性格が出てしまいましたよ(苦笑)。






 今回はここまで。
 また次回。





*京都国立博物館のHP
https://www.kyohaku.go.jp/jp/index.html



*京都文化博物館のHP
http://www.bunpaku.or.jp/



*前田珈琲のHP
https://www.maedacoffee.com/




『京都妖怪探訪』シリーズもよろしく。




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