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京都の闇に魅せられて(新館)

祇園祭・放下鉾 @ 京都妖怪探訪(640)





(記事中の写真はクリックで拡大します。プライバシー保護等の為、人の顔部分に修正を加えていることがあります)


 どうも、こんにちは。
 今年(2019年、令和元年)も京都・夏の風物詩ともいうべき祇園祭の時期がやってきました。
 今回は、今年の祇園祭・前祭の宵宮と、前祭に巡行する山鉾のうち「放下鉾(ほうかほこ)」を紹介します。

 シリーズ前回の「函谷鉾」のある四条烏丸付近からさらに西へ。
 ひとつ目の交差点から西へ、室町通りと交わります。
 祇園祭・宵山の時期には歩行者天国になるこの通りを北へ行きますと、祇園祭の鉾のひとつ、「菊水鉾」が見えてきます。











 この「菊水鉾」のモチーフになっているのは、菊から滴る滴を飲んで不老不死を得たという‘永遠の美少年’菊慈童。
 さらにかつてこの町内にあった菊水鉾という名水の井戸にも因んで創られたという鉾です。
 また、お茶と「したたり」というお茶菓子と記念のお皿がいただけるお茶席もあるという面白いところですが、








 ただ、この鉾について詳細はシリーズ第409回記事で紹介していますので、今回は省略。
 さらにこの先、今年の前祭では「山伏山」(※シリーズ第122回参照)、「占出山」(※シリーズ第364回参照)、「霰天神山」(※シリーズ第363回参照)などのそれぞれに面白い山鉾もあり。












 さらに、中華料理店「膳處漢 ぽっちり」の「しみだれ豚饅」とか、タイガー餃子会館の「やぶれかぶれ餃子」とか、この時期だけの限定グルメが味わえるのですが。








 今回は過去記事等でふれたこともありますので、今回詳細は省略。


 さて、室町通りから四条通りに戻って、四条通りをさらに西、四条烏丸交差点からふたつ目の交差点「四条新町」、やはりこの時期は歩行者天国になっている新町通りを北へ。












 そこに「放下鉾」が。
 鉾の中と会所に入らせて頂きました。







 まずは会所の奥に祀られている神前に礼拝。







 稚児人形が。





 この「放下鉾」も、かつての「函谷鉾」や、現在の「長刀鉾」みたいに生き稚児(本物の、人間のお稚児さん)を載せていたのでしょう。
 しかしリアルなだけに、近くで見ると、正直ちょっと怖いような(笑)。


 中にはやはり非常に貴重な、歴史的・芸術的価値の高そうな懸装品(けそうひん、神輿や山鉾などを飾るもの)が幾つも展示されていました。
















 これは、縁起物としても知られる多くの唐子(からこ、中国風の装いをした子供)の様子を描いたものでしょうか。










 ふくそうにモスク寺院を描いた作品も。





 これはまたエキゾチックな雰囲気の作品です。
 中東、ペルシャ辺りから伝わってきたものでしょうか。
 シリーズ前回の「函谷鉾」にあった旧約聖書の説話「イサクに水を供するリベカ」を描いたタペストリーや、第412回の「鯉山」にあった古代ギリシャ叙事詩「イリアス」の場面を描いたタペストリーなど、祇園祭の山鉾には実に多種多様な、結構国際色豊かな作品群が見られます。


 鉾の上にも上らせて頂きました。









 こうして放下鉾を後に・・・しようとしましたが、ひとつ大事な事を忘れていることに気付きました。
 あれ?
 「放下鉾」の名の由来ともなったものがどこかにあるはずですが・・・見当たらないようですが。
 そう思って、放下鉾のHPを調べてみたら、

 鉾の名は真木のなかほどの「天王座」に放下僧の像を祀るのに由来する。鉾頭は日・月・星三光が下界を照らす形を示し、その型が洲浜に似ているので別名「すはま鉾」とも呼ばれる。

という記述が。
 「放下僧(ほうかそう、そうかぞう)」とは、街道で歌や曲芸を演じた僧であり、また、「放下僧を装って仇討ちを果たす」というストーリーの能の演目のことを言うそうですが・・・。
 つまりその像は、シリーズ前回の「函谷鉾」に祀られている孟嘗君の像と同じく、鉾の屋根より高い、我々一般人の手の届かない、目にすることも出来ない場所に祀られている、ということ?











 あー、なるほど。
 そんな場所に祀られていたのですか。
 しかしこれでは・・・山鉾巡行の時は幕も取り払われて、放下僧像も見えるようになるかもしれませんが・・・それでも手は届かないし、地上からは見えにくいでしょうね。
 貴重な文化財などは惜しげも無く披露していただいている一方で。
 やはり、本当の神様は人の目に触れない、手の届かないところに居る、そうでなければならない、ということでしょうか。






 シリーズ次回は、四条通りを更に西へ、次の山鉾を目指します。






 今回はここまで。
 また次回。





*放下鉾へのアクセス・周辺地図はこちらを参照。



*放下鉾のHP
http://www.gionmatsuri.or.jp/yamahoko/hokahoko.html




*祇園祭のHP
http://www.yasaka-jinja.or.jp/event/gion.html





*『京都妖怪探訪』シリーズまとめページ
https://kyotoyokai.jp/




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