京都の闇に魅せられて(新館)

清姫の里、清姫堂、清姫の墓、清姫淵 @ 京都妖怪探訪(625)





(記事中の写真はクリックで拡大します。プライバシー保護等の為、人の顔部分に修正を加えていることがあります)


 どうも、こんにちは。
 以前からの予告通り、清姫伝説の地を巡る新シリーズの第3回目記事といきます。
 否、シリーズ前回は清姫の話ではなかったので、実質第2回目かな。
 今回は、和歌山県の紀伊、その名も「清姫の里」を訪れ、清姫の墓と、清姫を祀る清姫堂、清姫が身を清めていたという清姫淵を巡ります。


 紀伊本線「紀伊田辺」駅前から、熊野本宮方面行きの龍神バスに乗ります。






 バスに乗って40~50分、その名も「清姫」停留所で降ります。








 なお、この辺りはバスの便も少なく、周りに人家等もほとんど見られないような場所なので、バスの時刻をよく確認しておくとか、自家用車で来るとか、訪れるには少し注意が必要かもしれません。





 ここが、かつて清姫の生まれた「真砂(まさご)」という集落があった場所に間違いないようです。
 富田川という川が流れる山間の地といったところでしょうか。












 「清姫の墓所」と、清姫の実家の菩提寺だという「一願寺」がこの先にあるようです。






 このすぐ近くに「清姫茶屋」というのがありました。





 が、その時は営業していませんでした。
 その時たまたま営業時間外だったのか、あるいは現在はもう営業していないのか、どちらかはよくわかりませんでしたが、残念。
 そこから少し歩くと、こういう場所に。





 ここに清姫の墓があるようです。
 そこに立つ石碑や案内板には、ここに清姫の墓があること、この近くに実家や、清姫が身を清めていたという「清姫淵」があることの他、こんな話も刻まれていました。
 ここ真砂を治める庄司(荘園領主から任命されてその管理をする役人)であった、藤原佐衛慰清重という人物(以下、清重と略)は、妻に先立たれて、その息子清次と暮らしていました。
 ある朝散歩の途中で、黒蛇に飲まれそうになっている白蛇を助けたことがありました。
 その数日後、白装束の旅遍路の女が、清重の家に宿を乞いに来ましたが、そのまま清重と結ばれ、一人の女の子が産まれました。
 ここまで言えばもうおわかりの方もおられると思いますが、その旅遍路の女は清重が助けた白蛇の化身であり、結ばれて産まれた女の子というのが、後の清姫です。
 その後この女の子が成長して、旅の僧(あるいは修験者)に恋をし、激情のあまりに火を吐く大蛇に変化して……という「安珍・清姫」伝説に続きます。
 つまり、元々清姫は蛇の血を引いていたということになりますので、後に火を吐く大蛇に変化するという素質あるいは必然性はあったというわけです。


 奥へと進みます。






 清姫の霊を祀っている「清姫堂」が立っています。








 「清姫堂」の前に賽銭箱と小さな鐘が並んでいます。
 この鐘を見ていると、どうも道成寺伝説、安珍・清姫伝説で、清姫が安珍と共に焼き尽くしたというあの鐘を想起せざるをえないのですが……。


 さらに奥には、薬師如来堂を祀る「薬師堂」が。






 そして、「清姫堂」と「薬師堂」との間に、「清姫の墓」が。





 墓には、蛇の姿が刻まれた石柱も。





 大蛇に変化し、鐘を巻いて火を吐く清姫の姿でしょうか?


 清姫の墓、薬師堂の辺りから見た富田川の光景。
 この辺りにあるのが、「清姫が身を清めていた」あるいは「清姫が身を投げた」という説もある「清姫淵」でしょうか。








 紅葉の季節に来ても、面白そうな場所です。


 あの伝説上の清姫が眠る、まさにゆかりの地に、今自分は居る。
 そう思うと、心の中で思わず

「来たぜ、きよひー。会いたかったぜ、きよひー」

などとつぶやいてしまいました。


 ここで礼拝した後は、一般に伝わっているのとは別の、「もうひとつの安珍・清姫伝説」が伝わっているという、清姫の実家の菩提寺・一願寺へと向かいます。






 それでは、今回はここまで。
 また次回。




*清姫堂(「一願寺」HPより)
http://www.ichiganji.com/keidai/kiyohimedou.html




*『京都妖怪探訪』シリーズまとめページ(新)
https://kyotoyokai.jp/



*『京都妖怪探訪』シリーズまとめページ(旧)
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm




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