どうも、こんにちは。
今月いっぱいくらいは「祇園祭」の話を続けると決めておりますので、今回もまた(笑)。
今回は「船鉾 (ふねほこ)」です。
これはシリーズ第364回の「占出山(うらでやま)」と同じく、神功皇后の「三韓征伐」伝説をモチーフに作られた山鉾です。
同じ伝説をモチーフにした山鉾には、今年約150年ぶりに復活したという「大船鉾(おおふねほこ)」もあります。同じモチーフで作られた祇園祭の山鉾が3基も。どうやら、神功皇后と三韓征伐の伝説は、京都人や日本人には大人気のようです。
さてこの山鉾、今回『京都妖怪探訪』シリーズで取り上げたのにはもうひとつ、あります。
この山鉾には、妖怪マニアであり、そしてファンタジーRPGオタクでもある私にとって、非常に面白く、興味をひくものがいくつもありましたので(笑)。
京都の中心部・四条烏丸の近く。
四条新町から、新町通りを南へ。新町仏光寺より南へ。
今ひとつうまく撮れていないのですが、「大船鉾」の姿です。
拝観料を払ったら鉾に上がらせてもらえますので、鉾のそばにある町屋の中へ。
神功皇后の三韓征伐と航海を助けたとされる3体の神。
「住吉明神」「鹿島明神」「竜神・安曇磯良(あづみのいそら)」の御神体人形です。
主祭神である、神功皇后の像です。
御神体に参拝をして、町屋の2階へ。
ここから船鉾の様子を見ますと、面白いもの、興味深いものがいくつも見えます。
「善政が行われた時に現れる」という伝説の霊獣・麒麟(きりん)。
ちょっと見にくいかもしれませんが、竜です。
シリーズ第367回「太子山」でも見られた、羽の生えた竜。
妖怪マニア、幻獣(空想生物)マニアであり、なおかつファンタジーRPGオタクである私にとっては、これらが観られただけでも、「来て良かった」と思えるのです(笑)。
船鉾へ。これは、船鉾と町屋の2階とを結ぶ橋から見た新町通りの光景です。
船鉾の上から見た光景。
中の様子も。
まずは美しい絵図や欄間のある天井部分を。
船鉾の床を見ると、いくつもの漢数字が。
組み立て等の為につけられたのでしょうか?
船後方に小さな部屋が。
ここは御神体人形が入るそうなので、「人間は立入禁止」ということでしょうか。
船首の方を見ます。
何やら大きな金色の鳥が。
これは、中国の想像上の鳥・鷁(げき)だそうです。
白い大きな鳥で、風に耐えてよく飛ぶというので、船首などに飾りとしてよく使われるそうです。
この鳥を外側から撮ったものが以下の写真です。
堂々とした風格さえ感じます。
最後に昨年の記事からですが、「船鉾」巡行の様子を、写真と動画で。
船鉾巡行 @ 2013年祇園祭・山鉾巡行
それでは、今回はここまで。
今年の祇園祭は、本日行われた「疫神社祭(夏越祭)」で終わりです(今回は仕事で行けませんでしたが)。
ただあともう1回だけ、祇園祭の山鉾についてとりあげたいと思います。
では、また次回。
*祇園祭のHP
http://www.gionmatsuri.jp/
*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm