どうも、こんにちは。
今年最初の『京都妖怪探訪』シリーズの記事は、元日朝5時から京都・祇園の八坂神社で行われる「白朮祭(をけらさい)」をとりあげます。
「白朮祭」とは、毎年1月1日5時に行われる行事です。
境内3か所の「をけら灯籠」の火を、竹でできた火縄(吉兆縄)に移して帰り、神棚のロウソクの火をつけたり、雑煮を炊く火種とすることで、無病息災を祈願するというものです。
今回はその様子を、一部だけですがお届けします。
元日午前5時頃の八坂神社前。
まだ日が出ておらず真っ暗ですが、元日だけあって結構たくさんの参拝者が居ます。
境内にはたくさんの屋台も。
本殿前に大勢の人が集まっています。
本殿の上から、火の付いた何かを真下の石畳の下へと落としています。
これが「白朮祭(おけらさい)」です。
鉋屑(かんなくず=削り掛け)に点火して疫気邪気を祓い、本殿前の地面(石畳)に投げ落とすのです。この鉋屑には生薬の白朮(をけら)=オケラ (植物) が混ぜられており、煙から独特の匂い(芳香)がします。この火を火縄に移して持ち帰ることもできます。
12月28日に行われる「鑽火式(さんかしき)」起こされた御神火は、本殿内の「をけら灯籠」に移されます。この御神火は1年間本殿内で燈し続けられた後、大晦日夜7時から行われる除夜祭の終わってから、境内3か所に設けられた「白朮火授与所」の「をけら灯籠」にが移されます。
境内の「をけら灯籠」では。参拝者の願意が書かれた白木の「をけら木」が大晦日午後7時過ぎから元日早朝まで焚かれるそうです。
以下の写真は、そうした授与所のひとつです。
撮影したのが元旦午前5時だったので、ご覧の通り閑散としていますが、をけら灯籠が灯されている間は行列ができていたものと思われます。
ちなみに、本殿前で行われた「白朮祭」の様子を動画でも撮影しましたので、以下に貼っておきます。
ここで思い出したのですが。
小学生だった頃、家族と白朮祭に訪れ、火の付いた火縄をぐるぐると舞わしながら持って帰った記憶がありました。
ただ現在では、火の付いたものを持って帰るのは危険ということで、また公共交通機関も点火状態の火縄の持ち込みを禁止しているため、実際にそのまま家に持ち帰るのは難しいようです。
かくいう私も、せっかくの種火を持ち帰ることができませんでしたが……。
うーん。
手製の灯籠とか、何とか安全に種火を持ち帰る為のアイデアでもあればいいのですが……。
それで今回はここまで。
最近の本シリーズは、タイトルに「妖怪」とあるのにあまり「妖怪」らしくない記事が続いているな、と自分でも思います。
それでシリーズ次回には、「妖怪探訪」の名にふさわしい魔所をとりあげたいと思います。
それでは、また次回。
*八坂神社「白朮祭(をけらさい)」
http://www.yasaka-jinja.or.jp/event/okera.html
*八坂神社への地図・アクセスはこちら。
*八坂神社のHP
http://www.yasaka-jinja.or.jp/
*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm
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小路@管理人

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