どうも、こんにちは。
正月からオフが公私ともに多忙だったのと、風邪で少し体調を崩してしまったこともあって、なかなかネットに関われなかったのですが。それでも頑張って記事を更新していきたいと思います。
今回は正月特別編。
本シリーズで何度も登場していただいた京都の妖怪絵師・伝道師の葛城玄幽氏が時々主催されている『京都・魔界ウォーク』の一環として行われた初詣のレポート記事を。
正月3日朝9時半、京阪電車「清水五条(きよみずごじょう)」駅に集合。
地下の駅から、五条大橋脇に出ます。
まずはここで、葛城氏より平安京の成り立ち等についての講義。
その時は、録画も録音もしていませんでしたので、代わりにシリーズ第202回で紹介しました動画を貼っておきます。
興味ある方は、どうぞ。
【動画】葛城トオル、平安京の葬送地・松原を語る(1)
五条通りを東へ。
五条通沿いに京都中央信用金庫・東五条支店の建物が。
これは大正年間に建てられたという歴史ある近代建築です。
このように京都市内には明治・大正期の近代建築もたくさん残されています。
歩道橋の上から観た五条通り(国道一号線)。
五条通り沿いには、このような風情のある路地がいくつもあります。
さらに東へ歩きますと、“陶器神社”若宮八幡宮が見えてきます。
祭神の一人として、陶祖・椎根津彦命が祀られています。
「清水焼発祥の地」とも言われ、毎年8月7~10日の間は「陶器祭」があり、五条一帯で大規模な陶器市が行われています。
まずは葛城氏らと共に参拝を。
こんなお庭も。
境内摂社として天満宮、つまり菅原道真を祀っている社も。
「蓬莱石」という面白そうな石も。
足利尊氏がここで病気平癒を祈願したところ完治したので奉納したという霊石です。
他にもハート型の霊石も。
今年の正月1・2日は徹夜の仕事がありまして、職場と自宅との間を往復してあとは寝るだけ、という具合でした。
もちろん初詣は行ってなかったので、これでようやく今年の初詣ができる、と喜んでおりましたが……。
実を言いますと……。
ちょっとした理由があって、参拝だけして、賽銭は供えずにきました。
何故かって?
うーん。
その理由については、こちらででも。
なお、他の参加者の迷惑にならないように、自分だけ黙って、こっそりとお賽銭を供えずに礼拝を済ませました。
すみません。
それから「六波羅蜜寺」へ。
シリーズ第54回、第158回、第204回、第246回、第299回などでも紹介したスポットです。
このお寺に初詣に訪れた第一の目的は……シリーズ第246回でも紹介したことのある、このお茶です。
これは「皇福茶」という、毎年正月1~3日の間だけ、この六波羅蜜寺で授与されるというお茶です。
平安時代、都に疫病が流行した時。
この寺を創建した空也上人が、仏前に供えたこのお茶を、天皇から庶民まで病に苦しむ人々に分け与えたところ、たちまち病が完治したという伝説があります。
「皇福茶」をいただき、本堂と宝物館の薬師如来像に礼拝します。
あ、今度はきちんとお賽銭も供えましたよ。
あと、この寺で独自の方法で占っているというおみくじも引きました。
今年は辛抱の年だとか。
うーん……。
六波羅蜜寺の向かいにこんな社もありました。
シリーズ第84回で紹介した、粟田口の相鎚稲荷と同じ神様を祀っているのでしょうか。
飴買い幽霊伝説の飴屋(シリーズ第31回参照)に立ち寄って、飴を買い。
六道珍皇寺(シリーズ第29回など参照)にも参拝して。
建仁寺の南門前を通って。
東山の街の一角にひっそりと建つ「寿延寺」というお寺の境内に。
ここのお寺にある「洗い地蔵」と呼ばれるお地蔵さんです。
このお地蔵さんを水で洗い流すと、病気平癒のご利益があると言われていますが。
ここで葛城氏、「よく見ていてください」とお地蔵さんを洗い始めます。
よく見ると……おや?
脚と胴の間のあたり、股間の辺りを洗い始めます。
「あっちの方を元気にする」というご利益があるとか(笑)。
さらに東山の街の一角、駐車場の中に。
駐車場、私有地なので中に入ることは出来ませんでしたが。
昔、かつての五条通りの松原橋の中州には、法城寺という寺があったと伝えられています。
法城寺は、平安時代に陰陽師・安倍晴明が鴨川治水の為に建立したという寺院だそうですが、何度も洪水に流された上に、明治の廃仏毀釈等もあって、寺自体は今は無く、仏像等の遺産も散逸してしまったようです。
そのうちのひとつが、この駐車場内のお堂に祀られているかもしれない、というのです。
中に入って観られないので、その真偽は今のところ確かめようがないのですが、果たして……?
次は、四条通りの南、大和大路通り沿いにある京都ゑびす神社の裏側へ。
本殿裏にこのような礼拝所があるのですが、ここでは壁を叩きながら礼拝を行うそうです。優しく叩くように注意書きがありましたが、葛城氏によれば「ゑびすさんは、耳の遠い神様ですから、よく聞こえるように強く叩いた方がよろしい」とのことでしたが。
しかしこういう葛城氏などのガイドを聴いていると、『京都妖怪探訪』とか言いながら、私もまだまだ表面的な部分しか紹介できていないなー、とか思ったりします。
最後はシリーズ第201回でも紹介しました、「京都マルイ」(旧阪急百貨店)の鬼門を。
時間的にこれで最後かと思ったら、河原町OPAの鬼門にも案内していただけました。こちらは、マルイの鬼門ほどわかりやすくないので多くの人は気付かないのですが……よくよく観察すると、凄い鬼門封じしてあるのがわかります。
私は言われるまで気づきませんでした。
こういうところも、わたしもまだまだだなあ、とか思うわけです。
今回はここまで。
また次回。
*葛城玄幽氏のTwitter
https://twitter.com/yokaido
*六波羅蜜寺のHP
http://www.rokuhara.or.jp/
*『京都妖怪探訪』シリーズまとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm