京都の闇に魅せられて(新館)

京都妖怪探訪(109):“八坂の塔”法観寺





 今回も前々回前回の続きです。
 清水寺の帰りに、「八坂の塔」と呼ばれて、法観寺に……というより、法観寺の五重塔の前に立ち寄ってきました。
 
 589年にあの聖徳太子が創建したと伝えられています。
 聖徳太子といえば、十七条憲法や冠位十二階などの制度を整え、中央集権国家を作るための改革を行った政治家として、仏教やあらゆる学問に精通した大天才としても有名な人物です。
 また、「平安京遷都などの予言」を行ったとか、「神馬に乗って富士上空を飛んだ」とか、「救世観音の転生であった」などの不思議な伝説もいくつも遺されている人物でもあります。
 この法観寺も、聖徳太子の不思議な伝説が遺されています。
 寺伝によれば、夢で如意輪観音のお告げを受け、仏舎利を納めたのがこの寺の創始とされているそうです。

 この法観寺にはもうひとつ不思議な伝説が遺されています。
 平安時代、菅原道真とほぼ同時に活躍した、浄蔵という僧が居ました。
 この浄蔵にも、「怨霊を払った」とか、「盗賊を金縛りにした」とか、「皇族の腰痛を加持祈祷で治した」とか、「法力で鉢を飛ばしてそれで食物を得ていた」とか、さらには「一条戻り橋で、死んだ父を復活させた」など、不思議な話がいくつも遺されています。
 この法観寺も、浄蔵に関わる不思議な話が遺されている場所のひとつでもあります。
 「傾いた法観寺・五重の塔を、法力によってたった一晩で元に戻した」という伝説が遺されています。

 祇園・八坂の象徴的な存在でもあり、またこうした不思議な伝説が遺されている場所に、先月のまだ桜の残る時期に訪れてみました。


 前回に清水寺と地主神社を訪れた帰り道、清水寺から続く下り坂の途中から見た法観寺・五重の塔です。












「面白そうだから」と思って、五重の塔のすぐ近く……いや、真下にまで行ってみました。





 何か柑橘系の果実が生っている樹が。

 五重の塔を囲む塀の、別の側面にも回ってみました。
 そうしたら、まだ桜の見られる場所が。












 ここから東大路通りにのびる坂は、「夢見坂」と呼ばれる有名な坂です。
 この夢見坂から見る塔の姿が好きだという方も多いようです。
 それで私も撮ってみました。





 
 石畳の続く夢見坂。






 なお法観寺の内部には、聖徳太子の像、いくつもの貴重な仏像などの寺宝が安置されており、さらに境内には木曽義仲の首塚もあるそうです。
 ただ、内部が公開されるのは不定期であるそうです。
 残念ながらこの時も、内部を拝観することができませんでした。
 いずれまた、機会を見つけて内部を拝見・拝観したいものです。



 最後はおまけ。
 夢見坂に面したお店に飾られている石像です。








 
 それでは、今回はここまで。
 また次回!



*法観寺とその周辺の地図、及びアクセスはこちらをご覧ください。




*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm




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