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京都の闇に魅せられて(新館)

京都妖怪探訪(82):粟田神社(その2)





 前回記事の続きで、粟田神宮をとりあげます。
 というか、前回は真面目に粟田神宮のことを書いていた記事なのかどうか、という問題もあるのですが……。

 ……っと、それはともかく本題に入ります。
前回の繰り返しになりますが、粟田神宮の創建について簡単におさらいを。

 平安時代、清和天皇の876(貞観18)年春に、「この年隣境に兵災ありて、秋には疫病多いに民を悩ます」という託宣が出て、神祇官と陰陽寮から天皇に伝えられました。
 そこで勅令によって、全国の神様にお供えをして、国家と民の安全が祈願されました。 藤原興世という人物は、勅使として感神院祇園社(今の八坂神社)に七日七晩祈願しました。満願の夜、興世の枕元に一人の老人が立ち、「汝すぐ天皇に伝えよ。叡慮を痛められること天に通じたる。我を祀れば、必ず国家と民は安全なり」と告げました。
 興世が「このように云われる神は、如何なる神ですか?」と尋ねたところ、老人は「我は大己貴神なり。祇園の東北に清き処あり。其の地は昔、牛頭天王(ゴズテンノウ=スサノオノミコト)に縁ある地である。其処に我を祀れ」と言って消えました。
 興世はその出来事を朝廷に奏上しました。
 直ちに、勅命によって此の地に社を建てられ、神霊が祀られました。

 その後、スサノオ神と奇稲田姫(あのヤマタノオロチ退治の伝説で、スサノオに救われて妻となった女性)も祀られるようになりました。

 厄除け、病魔退散、縁結び、安産、商売守護のご利益があるとされています。
 また、京都と各地とを結ぶ交通路である粟田口にあり、多くの人々が旅の無事を祈ったことから、旅行守護の神様としても崇められるようになりました。

1100年以上もの長い歴史を持つことから、いくつもの不思議な伝説なども残されているようです。
 また、今回わかったことなのですが、境内にあるいくつもの摂末社にも、それぞれに面白い由緒や伝説などが遺されているのです。


 まあ、前置きはそれくらいにして、境内に進んでいきます。






 
 

 御神馬の像も雪を被ってました。

 参道の坂を上がりきって、境内に入ります。
 ここは拝殿でしょうか。






 大木の下に、手水舎と摂末社らしきものが見えます。






 まずは、そちらに近づいてみます。
 手水舎のです。雪を被り、水もすっかり凍っているようです。
 その横に、摂末社・北向稲荷神社とその鳥居があります。






 創建年代は不明ですが、「相槌稲荷」や「名刀・小狐丸」の伝説が遺されています。
 平安末期の名刀匠・三条小鍛治宗近が、一条院の勅命より刀剣を打つ際に、相槌(注:普通は、刀匠が刀を槌で打つ合間に、槌を打つ弟子のことを言う)を打ったのが、ここの神霊・雪丸稲荷だったそうです。
 できあがった刀の表には「小鍛治宗近」、裏には「小狐」と銘が打たれた。これが名刀「小狐丸」です。
 ここでゲームマニアな話をしますと、『真・女神転生Ⅱ』や『真・女神転生if・・・』などで、小狐丸という刀剣が登場しますが、元ネタはこの伝説の名刀なのです。


北向稲荷神社の隣にある、摂末社・太郎兵衛神社。






 なんか面白い名前の神社ですが、青蓮院の西に祀られていたという土地の守り神だそうです。

 やはり摂末社のひとつ、吉兵衛神社。






 これも面白い名前の神社ですが、元は三条神宮道にあった土地の守り神だったそうです。


 ここが本堂です。






 本堂にお参り。
 お願いは……健康と安全とを祈りました。


 本堂の横や裏にも、いくつもの摂末社があります。
 しかもそれぞれに、北向稲荷のようになかなか面白い由緒や伝説があるのです。
 それらも紹介したいところですが、この記事もそこそこ長くなりましたので、今回はここまでにします。
 この続きは、また次回に。




粟田神社のHP




*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm





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