NO MOVIE, NO LIFE

観た映画をすぐ忘れてしまうので、覚書です。。。

グッバイ、レーニン!

2005-05-04 | DVD あ・か・さ行
ベルリンの壁が崩壊する頃の話。
主人公アレックスの母親が倒れたのは壁がまだあった時。
目覚めたときにはすでに壁はなく、東ベルリンも以前とはまったく変わってしまっていて、医者に「母親にもう一度強いショックを与えたら命は…」と言われ、アレックスは壁が崩壊したことも国境が開かれたことも母親には内緒にしておこうと決めた、って内容。

作品がスタートしてまず思ったのが、「壁紙がかわいい。。。。」てことだったわ。
当時のインテリアがホントにかわいぃ。
高価なものではないんだけど、コーヒーポットやカップも、ドイツらしい無駄のないシンプルなもので欲しいなぁって思ったわ。
あと、アレックスのバイクSchwalbeもかわいーしねぇ。
車もかわいかったねぇ。

内容も、あたしは好きだわね。
好きだけど、なんてゆーかちょっと胸が痛くなる感じ。
東ベルリン出身の友達がいるので、その人を思い出しながら観てたわ。
年齢もアレックスと同じくらいだしね。
でもって、アレックスと同じくらいに家族思いだしね。

その友達とは、「壁」について深刻に会話をしたことはないけど、
「壁が崩壊するまで、外国へ行ったことがなかったからね~」
「東西が統一されてから、両親はそれまでの仕事がなくなったから今は違う仕事をしてる」
とか、そういう感じで知ってることはいくつかある。
なのでアレックスの言葉にいちいち胸を打たれたりしながら観たんだと思う。

この作品って、重い話を扱ってるようだけど、実はそうではなくて笑える部分も多い。
アレックスの同僚(西出身)もいい感じに軽くて、そういうところでバランスのとれてる作品になってるって思う。
すっかり資本主義にかぶれたお姉さんも笑えるし。
アレックスの彼女、ホントにかわいーしね。
アレックスの日常生活の半径内でのできごと。
家族が中心の話。
それだからこそ、東ベルリンらしい作品だと思った。

壁が崩壊したのは、まったく昔ではなく、つい最近のことだからねえ。
それでも自分が知らないことって多い。
今はもう、
「ここが壁があったとこ」
って言われないとわからない跡しか残ってないけど、その壁の持つ重みが伝わってくる作品だったわ。
政治の話ではなく、単にアレックスの日常なのに。
話に大きな起伏があるわけではないのに。
だからこそ、なのかもしれないけど。

2 コメント

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なんだか・・・ (chibisaru)
2005-05-08 19:22:42
何故か・・・この映画をすっきりと納得してみることが出来なかったんですよ(^o^;

なんでだろう??どうして??と考えてしまって映画にのめりこむことができなかった・・・

もうちょっと素直に見たほうがよかったのかしらん??

_l ̄l○
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chibisaruさんコメントありがとうございます (komex)
2005-05-08 21:52:40
「面白い!」とか「面白くない!」とかハッキリとした感想さえ言えないような作品でしたもんね。

政治って、その国だけじゃなくて国民の人生をも制限してしまうものなんでしょーね。私たちには、きっと想像するのも難しい環境だったんだと思います、東ベルリン。

そんな社会状況がバンバンに影響している映画って、理解が難しいものが多いっすよね。。。

面白かった、というよりは、色々考えさせられた作品でした。。。
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