ザリガニ

子どもが園から帰ってきて、
ザリガニは怪我したから
おいてきたと言う。

そのザリガニは父ととりに行ったもの。
家の前に生えている笹の葉を取り
枝だけにしたものに糸を結び、
糸の先におもりをつける。
そこにするめを結びつけてザリガニを釣る。
うまく大きいかっこいいのが釣れた。

何日か家にいたのだけど、
園へ持って行き、
帰りは手ぶらで帰ってきた。
友達がザリガニを投げたと言う。
それでそのままその場に
おいてきたと言う。

以前亀を同じような運命にあわせた事もある。
外出先で新しく手に入れた沢蟹を
家から持参した虫かごに入れて帰りたかったので、
先客であった亀がいらなくなったのだ。

どう感じているのか分からないので、
夕食のときに
ザリガニも今頃お腹がすいてかわいそうとか、
お出かけしてそのまま置いていかれるなんて
自分でもいやじゃない？とか、
今思えばしつこく言ってしまった。

そんなものなのかな。
こんなものなのかな。

いちいち母が口を出さないほうがいいのかな。

子どもって勝手に育ってくれたらいいけど、
たまには「導く」ような言動も必要なのかな
と思うと、よく分からない。

本音を言うと、
勝手にして、
という感じ。