駒与志がすすめる昭和名人列伝(7)
【あらすじ】
奉公に出て、初めての藪入りで帰った息子が、五円札を三枚も持っているので、親は「もしや悪いことでもしたのでは」と心配する。
【演者】
三代目三遊亭金馬(さんゆうていきんば、1894年10月25日~1964年11月8日)。初代三遊亭圓歌門下。本名は加藤専太郎。東京市本所生まれ。出囃子は『本調子カッコ』。当初は落語協会、後に東宝に所属。
三代目金馬「藪入り」
【一口メモ】
三代目金馬にとっては、「居酒屋」と並ぶ十八番。親子の情愛が濃厚な人情噺の要素は、自らの奉公の経験が土台になっているといいます。